記者会見の様子 第4回北京アートビエンナー
レのポスター
19日、中国美術館で第4回北京アートビエンナーレの記者会見が行われました。中国文学芸術界連合会の馮遠副主席、中国美術家協会常務委員会の呉長江副主席、同協会の劉健事務総長、そして北京アートビエンナーレ組織委員会からは王鏞氏、サンフ氏、ロゲ氏が出席しました。
北京アートビエンナーレは中国文学芸術界連合会、北京市政府と中国美術家協会が主催するものです。2003年の発足以来、2003年、2005年と2008年に開催され、いずれも成功裏に終わっています。このたび4回目の開催は2010年9月20日から10月4日にかけて中国美術館で開催されることになりました。初回の出展国は45ヶ国、第2回は69ヶ国、第3回は81ヶ国、今回の第4回の出展国はこれまで最高の85ヶ国に上りました。世界中から535名の芸術家が参加し、あわせて562点の作品が展示されます。そのうち、中国(香港、マカオ、台湾を含む)からの出展作品は164点、外国の作品は398点です。絵画、彫塑、インスタレーション、映像などの様々な方法で、世界の芸術家たちが「生態と故郷」への思いを表現します。カメロン、コスタリカ、ドミニカ、ルクセンブルグ、エルサルバドルなどの国は今回がはじめての参加となります。
チリ特別展作品①-foto beiging
チリ特別展作品②-Mother Island
今回は「生態と家園(故郷)」をテーマにし、中国と世界各国の芸術家が環境問題に対する文化的立場と社会的責任を表現し、芸術的な形で生態環境の改善と、人が住む場所の保護を人々に呼びかけています。出展作品は主に2種類に分けられています。1つは批評的な角度から、人類が自然環境を破壊した悪行を訴え、人々に警告を発しています。もう1つは現時点の環境保護への行為を肯定し、ポジティブな態度で環境問題に向き合います。テーマ展以外に、オーストリア特別展とチリ特別展が設けられています。12名のチリの芸術家は「チリ2.27大地震」の生存者として、写真、インスタレーションなどの形式で、地震によって起きた津波と日常の生態危機を表現し、大地震の恐ろしさを人々の心に訴えます。
日本からは浅野均さん、馬越陽子さん、口田真紀さんなど12名の芸術家が14点の作品を出展する予定です。(取材:陳博)