中国北方地区はここ数日、雨や雪の気候となり、それにより干ばつ状況がいくらかは緩和されたものの、今後の干ばつ対策は引き続き厳しいものだと見られています。
今月9日から、河北、山東、河南、江蘇、安徽など一部の干ばつ地区に降水があり、被害状況がいくらか緩和されました。しかし、中央気象台の予測では、降水範囲がしだいに東部へ移るにつれ、今後２日間で、華北と黄河?ワイ河流域の降水は終息に向かい、今後も引き続き厳しい干ばつ対策に迫られているということです。
中国国家水害干害対策総指揮弁公室によりますと、気温の上昇及び秋蒔き小麦の生長により大量の灌漑用水が必要になるため、被害はこれから広がっていく恐れがあります。これまで、すでに600万ヘクタールの農作物、280万の人々と250万頭の家畜が飲料水不足にさらされていました。
中国政府は穀物生産の確保をはかるため、干ばつ対策用補助金の拠出、専門家の現場派遣及び食糧買取価格の引き上げなど各種様々な措置を講じています。（翻訳：Yan、小野）
