総延長が1956キロに及ぶ青海チベット鉄道は、今年の7月で開通から丸5年となりました。これまでの5年間で利用者は延べ4100万人に上り、貨物の輸送量は1億8000万トンにも達しています。年間利用者数は640万人~970万人で、貨物輸送量は年間2400万トン~4800万トンです。「人民日報」が伝えました。
青海チベット鉄道は沿線地域の経済発展の大きな牽引力となっています。青海チベット鉄道が開通した2006年から2010年までの間で、青海省のGDPは倍増し、641億500万元(約7816億円)から1342億元(約1兆6363億円)となりました。チベット自治区のGDPも342億1900万元(約4172億円)から500億元(約6096億円)に上昇し、年間の成長率は10%を超えています。
青海チベット鉄道の開通は特にチベット自治区の観光業の発展を大いに後押ししています。鉄道が開通した始めの3年間において、チベットの観光産業は103億元(1255億円)の利益を上げ、2010年の観光者数は延べ685万1400人で、観光産業の収入は71億4400万元(約871億円)でした。
これについてチベット自治区観光局の王松平副局長は「観光産業への貢献はその総収入のみに限らず、ホテルや交通、小売業へも大きな影響を及ぼし、チベットの文化遺産が広く継承されることに繋がっている」と評価しています。(翻訳:トウ 徳花)