「2011年度中国十大考古新発見」の結果がこのほど発表されました。そして、山西省大同の雲岡石窟窟頂寺院遺跡が見事に選ばれました。
3年間の考古発掘を経て、山西省大同にある雲岡石窟で発見された2つの寺院は、中国でこれまで発掘された中では最も古く、最も規模の大きい石窟寺院の遺跡で、地下洞窟式の鋳造井戸台や熔鉄炉の配置など、いずれも中国考古学史上において初めての発見だということです。
雲岡研究院の張タク(火偏に卓)院長によりますと、この考古発見は北魏から遼、金の時代の建築様式を見せ、仏教文化の発展を物語る一方、『水経注』に記録された「山堂水殿、煙寺相望」という雲岡石窟への描写も確認できたということです。
今回の考古発掘作業は2008年から始まり、2ヶ所の寺院遺跡の発掘総面積は8600平方メートルになり、陶片や瓦片などの文物40万点以上が出土されました。