中国工業情報化省の蘇波次官が3日に紹介したところによりますと、工業情報化省は中国ロボット技術のロードマップとロボット産業の第13次五か年計画を策定する予定だということです。統計によりますと、中国ではロボットやウェアラブル端末への需要は年間40%以上の伸びで成長し、2016年には世界最大のロボット市場になる見込みとなっています。
中国ロボット産業連盟の曲道奎理事長によりますと、新しい技術の発展に伴い、製造業は自動化?統合化?スマート化?グリーン化の方向に発展し、ロボットは医療、自動車、紡績、機械、航空、宇宙、船舶製造など多くの分野に応用される見込みだということです。
また、蘇次官によりますと、スマート化という世界的な流れに従い、工業ロボットを主としたロボット産業のスマート化生産によって製品の品質向上が促されるとともに、労働力コストの上昇が食い止められ、中国における工業の高コスト?低付加価値?環境資源による制約などの問題の解決にもつながるということです。
しかし今の中国では、外国制ロボットが独占的な地位を占めています。これに対し蘇次官は、「ロボットを代表とした高級設備製造業は製造業の中心であり、一国の産業核心競争力を計る重要な指標でもある。立ち遅れている中国のロボット技術と産業は世界科学技術の新たな変革についていくため、いくらか鍵となる分野で大きな進展を遂げなければならない」と指摘しました。