南京市の中心部 大行宮にある中華料理店「品大三」が、米国ロサンゼルスに支店をオープンする。同店は、広東料理の「焼き物」や小麦粉料理が売り物の店だ。店主は、「南京の小籠包を米国で販売したいため、ロサンゼルス支店をオープンする準備をしている。支店の名前は『DSP』となる予定で、今年の年末に開店する。店内で販売する点心は、南京店のものと全く同じだ」と話した。揚子晩報が伝えた。
「品大三」の小籠包は1籠5個入り。大変丁寧に作られており、皮は非常に柔らかで、餡のひき肉も身が引き締まっており、汁は脂っこくなくあっさりしている。だが、南京市民にお馴染みの鶏鳴湯包と違い、「品大三」の小籠包のひき肉は、煮こごりを加えるのではなく、豚骨の煮汁を加えている。調味料については、塩や砂糖の分量が比較的少ないため、口に入れるとそれほど甘さは感じられず、食材の風味そのものが良く味わえる。
興味深いことに、同店の料理人が作る小籠包は全て、「南洋小籠包生産基準」と「管理コントロール基準」という2冊のガイドブックに沿って作られており、これらの2冊は、店主と料理
長が執筆したものだ。この指針があることで、世界各地で作られた小籠包の質が全て同じになることが保証される。同店の小籠包には、21個の「ひだ」があり、籠に入れて蒸す時間も秒単位で正確に計測され、味も店舗に関わらず全て同一だ。だが、南京と異なり、米国では、小籠包を蒸してすぐにテーブルに提供してはならず、45度以下になってから提供しなければならない。米国の法律は非常に厳格であるため、お客に熱々の料理を出すことは禁じられている。この制限の下でも小龍包の味が保証されるか否かが問題となっている。