22日、予想通りの大雪となった北京。気温0度以下の寒さとなったものの、多くの市民が「雪景色」を楽しもうと出かけ、雪景色がきれいな名所は大勢の人でにぎわった。中でも、故宮博物院には開館前から列ができ、午前中だけで、通常の1日の入場者に当たる約3万人が訪れた。その込み具合に、故宮博物院のすぐ北にある景山公園の山頂の万春亭から見ると、「ラッシュ時間帯の地下鉄のよう」との声も上がった。北京晨報が報じた。
午前11時、故宮の入場者は当日のピークを迎えた。筆者が訪れると、午門の南側にある入場券販売所には、20の窓口にそれぞれ約60メートルの列ができていた。そして、正午でも、入場券を買うのに約30分かかった。大学1年生の秦さんは、寒さのため手をこすりながら、「インターネット上の画像を見て、雪景色の故宮は特にきれいと知って来た」と語り、横にいた外国人同級生は、黒山のような人だかりとなった午門を携帯で撮影していた。
また、中山公園と景山公園にも多くの人が訪れた。
景山公園が発表した統計によると、22日午後4時の時点で、入場者は2万1千人。最も多い時間帯には公園内の人が4800人に達した。そのため、同公園では片道通行にして万春亭まで誘導する措置も取られた。ある写真愛好家は、「万春亭から故宮を見下ろす方向には、みんないい場所から写真を撮ろうと、少なくとも4列ができていた。その様子は、朝のラッシュ時の地下鉄のようだった」と語る。
降雪は23日早朝まで続き、同日も雪景色を楽しむことができる。故宮やその周辺の公園のほか、什刹海やオリンピック森林公園、頤和園、八大処などでもきれいな景色を楽しむことができる。