10日、中国ジャイアントパンダ保護研究センター神樹坪基地で行われたサッカー大会で、飼育員に抱えられて入場した子パンダの「選手」たち。
【新華社成都6月15日】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会開幕を控え、中国四川省臥竜国家級自然保護区の耿達郷にある中国ジャイアントパンダ保護研究センター神樹坪基地では、1歳未満の子パンダ8頭による愉快なパンダサッカー大会を開催し、W杯にエールを送った。
パンダサッカー場は同基地のパンダ舎内に設置。係員が竹籠でゴールを作り、木の柵で周りを囲った簡単なもので、8頭の「選手」たちは、飼育員に連れられて次々と「入場」し、いたずらっぽくサッカーを始めた。だが、やんちゃな子パンダたちはすぐサッカー場の外に出ようとするため、飼育員たちはその度に外に出た「選手」を抱えてサッカー場に戻さなければならず、慌ただしく動き回っていた。
同基地はパンダの飼育、繁殖、研究、教育、ハイテク観察を一貫して行うパンダ保護研究拠点。2008年の汶川地震(四川大地震)で同センター臥竜基地が深刻な被害を受け、臥竜基地内のパンダは全国の野生動物園や都市動物園に移された。だが臥竜地区がパンダの生息に最も適していることから、2016年5月11日に香港特別行政区政府の支援の下、総投資額2億元(1元=約17円)超、敷地面積約150ヘクタールの神樹坪基地が開園した。同基地は現在、50頭余りのパンダの他、新たに生まれた多くの赤ちゃんパンダも飼育していることから、人々から「パンダの幼稚園」と呼ばれている。(新華社記者/張超群)