【2016年8月22日、通信員：清風】ロシア法律情報局のホームページの6月22日の報道によると、ロシア高等裁判所は当日判決を出し、下級裁判所のモスクワ科学教会に対する判決を支持し、科学教会のモスクワにおける一切の活動を禁止した。
2015年11月、モスクワ都市裁判所は、ロシア司法省が提出した6ヶ月間科学教会の支部に対する精算の申請を批准した。
ロシア司法省は一次審査でモスクワ科学教会の規定が連邦法の宗教信仰の自由に関する規定に違反している事を発見したが、“科学教”は米国で宗教科技センターの名義で登記されていた。審査後、ロシア司法省はモスクワ市裁判所に対しモスクワ科学教会を取り締るよう要求した。モスクワ科学教会はこれを不服として国家高等裁判所に上訴した。
6月21日、ロシア連邦安全局はモスクワ及びペテルスブルグにある科学教の支部を急襲し、商業文書資料を押収した。
ロシア高等裁判所の決定に対し、ロシアで最大の影響力を持つ東方正教会スポークスマンVakhtang Kipshidzeは7月1日記者の取材時、国家高等裁判所の科学教に対する禁令を歓迎、支持し、最高裁判所の判決命令は、ロシアが如何なる組織も人の宗教感情を利用して自己の陰険な意図を遂げる事を許さない事を充分に示している、と表明した。科学教会は既にその違法性及び人の宗教信仰自由の権利を侵犯すると証明された。ロシア東方正教会は普段多くの科学教のメンバーと接触し、彼らは精神的心理的に極端主義の弊害を受け、幸福な生活を壊している、これこそ我々が科学教に反対し、最高裁判所の決定を支持する所以であり、我々公民の自由と尊厳のためなのである、と述べた。
備考：
科学教の前身は創立者ラフィット?ロナルド?ハワードの初期の自己救済システム、デニッティである。ハワードは1953年米国でサンダギー教会を作った。
しかし科学界は未だ科学教を科学の範疇と認定していない。
1996年、ロシア国家ドゥーマは、科学教を“一種の破壊的宗教組織”とする決議を採択した。
2012年、モスクワ地区裁判所は、科学教の創始者ハワードの一部の著作を極端主義文学であると裁定し、ロシア国内での販売を禁止した。
原文URL
http://rapsinews.com/judicial_news/20160629/276413434.html
