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「蒼穹に上られる」という茶番劇

2010-07-01 ソース:Kaiwind 作者:黄翠燕

私は黄翠燕と申し、49歳。いま北京市順義区牛欄山町に住んでいる。法輪功に夢中した後、良い仕事を辞めたばかりではなく、家族とも仲割れした。息子さえ私と一緒に住むことを嫌がるようになった。しかし、自分が誤ったと私は全然思わなかった。姉たちに心理治療センターにおくらさせられた後、「水を飲まず」、「食事をせず」、「誰とも話せず」、私は抗議を始めた。

心理治療センターに入院した翌日の夜、「李洪志大師」を夢の中でみた。「大師」が明日の昼12時に私を含む一部分の弟子が「圓満(成就)して蒼穹に上られる」と言ってくれた。目が覚めてから、私が信じられないほど嬉しかった。「李洪志大師」の「圓満に達する道は多様的であり……私を信ずる者はみな法輪世界に赴く。法輪世界に赴くものは蒼穹に上がる。……しかし、法輪功を信じていないものはまだたくさんいる。私たちの圓満はきっと彼らにとって印象深いことである。将来、私の弟子たちの圓満は人間社会に対して永遠に忘れられない壮挙となるに違いない。」(1998年9月4日、5日『スイス法会での論法』)という話を思い出し、ベッドで何度も寝かえりを打った。起きてから、私は興奮を抑えきれずセンターのリーダーにこの「吉報」を伝えた。

午前中、私はずっと興奮していたが、かろうじて自分の気持ちを抑え、従来のように学法?修練?座禅を続いた。11時頃、私はセンターから返却されたものを片づけ始め、センターのボランティアに「荷物をなるべく最小限にして、天国には何でもあるから」と勧められたが、私はぜんぜん応じようとせず、手伝いも受けようとせず、ただ「大師が下さった宝物を絶対こいつらに渡せない」という決意を固めていた。

11時30分、私は「真?善?忍」の横幕で身をかけ、李洪志バッチと「真?善?忍」記念章をつけ、懐に『転法輪』などの本を入れ、空き地に設けられた黄色い修練用座布団に座った。この時、センターのリーダーが来て、次のようにアドバイスしてくれた。「第一、この3人の信者も連れて行って、4人とも順調に上られるようお祈りします。第二、首都国際空港の上を飛ばないようにしてください。飛行機にぶつかったら大変です。飛行機が落ちると大勢の方がなくなるから、こんな大切なタイミングに悪事をやってしまうなら、圓満できなくなるのではないでしょうか。第三、肉体を捨てるなら、環境に優しくしていただきたいです」。私は頷いて、「きっとやってみます。」と言い返した。ほかの3人に「早く用意して、いまからしないと間に合わないよ」と言った。すると、4人は座布団について坐禅を組み始め、「李洪志大師」の到来を待っていた。

時間の経つにつれて、あっという間に午後になった。空に上がる気配が毛頭もなく、私の気持ちが興奮からいらいらに、いらいらから焦燥に、焦燥から気落ちになった。ほかの3人はぶつぶつ言いながら去ったが、私はあきらめず、座禅を組みながら待っていた。しかし、夕方になっても、空に上がる気配はやはりなかった。結局、私は絶望して人事不省になった。

目が覚めた時、もう深夜だった。自分が依然としてベッドに身を横たえ、まだあがってないことに気づくと、悲しくてたまらなかった。この十年以来、私は「法を証明する」ために、圧力に屈せず、「邪悪である旧勢力」を全般的に否定し、「真相を語り、正念を生じ、衆生を再度する」ことに力を尽した。「法を守る」ために、家族との絆を断ち切り、夫をも息子をも見捨てた。法輪功のために一切を放棄したとも言える。しかし、今の状況からみて、何も得なかった。この悲しい経歴を思い出すと、涙がぼろぼろこぼしてしまった。そばにいるボランティアは私のことを慰める代わりに、これまでの苦痛と無念を忘れるようと私に泣き叫ばせた。これで私は気を紛らした。

「蒼穹に上られる」という茶番劇を経て、ボランティアの助けによって、私はようやく自分の誤りを認めた。これまでのしたことはどんなに非情であろう。いま、私は自治体の紹介で、順義区のある民営公司に入り、倉庫管理員として働いている。息子は再び私のもとに帰った。いまの私は生活に自信を持ち、仕事をする時もやる気いっぱいである。

凱風網,2010-01-11 )

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