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でたらめな「消業」経験

2010-08-12 ソース:Kaiwind 作者:周春望

周春望といい、凱風サイトで自分の基本事情と法輪功を練習してからひどい目にあった経験を書いた「蝶の変身」という文章を発表したことがある。昔を顧み、法輪功に溺れた時に起きたでたらめなことを思い出し、いまだに不思議に思っている。

私は法輪功を始めたのは1998年だった。法輪功に参加したのは、李洪志が「法輪功を練習した人は薬や点滴などが要らなく、師匠に体を浄化してもらう」と言ったから。世界中こんないいことがあると、こんな「慈悲」な善人がいるなあと思いながら、私は法輪功練習者になった。法輪功組織に入ってから「練習」ではなく、「修煉」と呼ばれていることがわかった。

その頃、私は初心者としていわゆる「法理」を十分理解できなかった。最初は、補導員の話しによると、私にあんまり「高い」内容を教えられない。時間が経って、自分も向上できた時、「高次元」の法理を教えてくれる。深く修煉してきたら、私は初心者から「修煉者」に成長してきた。長期法輪功論理の影響を受け、「法理」に対する認識は始めた頃トレーニングのために練習した認識とは大いに違った。「師匠」が経文に指示した内容を従うため、私は法を守るため、何回も北京へ行った。名誉、利益、感情などを捨てたり、親と対立な立場に立ったりして法輪功を続けていた。そこまで「精進」してきた私なら、師匠は必ず消業してくれると思っていた。

ある日、腕や脇の下から痒くなってきた。最初は爪で掻けばよくなった。「修煉者」の目からみればこれはまさに消業で、いいことだと思った。しかし、時間が経つと、痒いところは広げていた。一切体のしわある部分はすごく痒くなった。特に腕の部分は何回も掻き破れた。それは十分精進できていないからだ。もっと努力して修煉すれば、業力は邪魔しなくなると思って、修練を倍に増やした。

母は私の辛さを見て、市立第一病院に最もいい皮膚科があるから、お医者さんにみてもらおうと言った。私は「あなた見たいな常人と違う。私は現在、体を浄化してもらい、消業している最中だ。修煉者の体は病気にかからない」とさげすむように言い返した。当時の私は普通の痒みではないと思い込んでいた。なぜかというと、痒みは夜だけ起こる。昼間はまったく痒くなかった。これは消業ではないと何だ。これは尊敬する師匠が私に与えたテストだ。師匠は私に高い次元へのチャンスを与えてくれたと思っていた。

時間の流れとともに、痒みは減るどころかますますひどくなってきた。しわのある部分だけではなく、しわのないところまで痒くなってきた。でも肌に腫れもなく、丘疹もない。単純の痒みだった。この段階になった私は、勝手に町に出ることさえできなかった。体には、一億の地雷が埋め込んだように、いつでもどこでも爆発して痒くなった。痒みも夜だけではなくなり、四六時中任意に発作していた。痒みが発作したら、私は寝室に駆け込んで、頭から足まで一生懸命掻き出した。気持ちよくなったら、もう手が痛くなったぐらい掻いた、肌にも爪跡ばかり残っていたことを気づいた。母はやはり病院に行ったほうがいいと説得したが、私は行かないように頑張った。「それは常人にかかる普通の皮膚病ではない。ほら、体に痒みが出たけど、顔にまったく出ないから、普通ではないよ。これは消業だ!」と私は言い訳をした。母は私の頑固に対し、どうしようもなかった。

時間はお正月から夏休みになってきた。私の消業は半年かかった。毎日必死に我慢し、薄い服さえは耐えられなかった。肌が敏感になったら、風さえ吹かれてはいけなかった。法の勉強どころか、食事さえ苦しんでいた。毎日ろくな睡眠ができず、いらいらしていた。痒くなった場合、手で掻くのは無駄になった。頭を壁にぶつかるしか苦しみを緩和できなかった。当時の私は思った:「死ねばよかった。死んだら苦しみが消える。」

その時、家族はひそかに医学百科を調べ、私に教えた。これは消業ではなく、「疥癬」という皮膚病だ。「疥癬」は疥癬虫が肌のしわに寄生し、夜になると、疥癬虫が活発になり、肌組織に潜り込んだりする。普通は首以下の肌にしか寄生しない。症状が痒みで、伝染性も持っている。

「疥癬」だとわかった時点で、家族はとても緊張だった。しかし、私はやはり消業を信じて、病院に行かないようにした。あれから、家族は私を勝手に行動できないようにした。私の行動範囲は自分の部屋と決められた。食事には専用の椅子と位置があり、トイレには共同の便座を使ってはだめだった。衣料品も単独に洗っていた。それらは大法弟子として私のプライドを深く傷つけられた。私は病院に行かないことを決心した。「師匠」に助けてもらい、悪病が自動的に治ることを心の奥から祈っていた。こうして体の痒みはますますひどくなってきた。

結局私は我慢できなくなったから、家族の説得を受けて病院に行った。お医者さんはただ一つの薬を処方にした:「サルファクリーム」だった。サルファクリームは一個一元で、10個を処方にした。それで一日に一回、全身に塗りつけるように言われた。三日目からは痒みが消え、一週間で全癒した。

これは昔のことだが、私もすでに罪悪な法輪功から抜き出した。でも今思い出すと、やはり鳥肌が立った。疥癬は治療しやすい病気だが、心の傷はこの一生回復できないだろう。

凱風サイト,2010-01-20)

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