崔玉玲がおばあさんの“飛昇”について語る
2003年7月の昼、黒竜江省鶏西市滴道河郷の農民である金桂栄は家族が見ていない隙に庭に積み重ねた薪に上り、そこから庭の壁に上り、壁に立ち上がって“昇天する!”と叫んだので、家族はそれを聞きつけ慌てて“早く降りて!”と止めたが、金桂栄はその時既に壁から空中に“飛び”出した、しかし“どすん”と地面に転がっていた。これこそ金桂栄が“法輪功”を修行し、“飛昇”を演じた一幕であった。これから金桂栄は二度と立ち上がる事はなかった。
最近、筆者は半身不随13年の金桂栄を見舞い、併せて当時おばあさんの“飛昇”を目撃した嫁の崔玉玲にインタビューした。
おばあさんは“法輪功”に病みつきになった
崔玉玲によると、祖母の金桂栄は1949年10月生まれ、学校には行かなかったが勤勉で質素、一家の大黒柱であり、家事をきちんとするだけでなく耕作種蒔きといった農作業も男に負けず、家の補修等の大事も彼女が段取りし、一家は彼女に従い生活は穏やかであった。
2000年5月、おばあさんはリューマチで何日か畑に出られなかった。この時隣人の張おばさんが遊びに来ると、“何時もこの病気で何日も薬を飲んでも効かない。”と言うので、おばあさんに“ある‘功’があって修行すると病が治る、薬も注射も要らないから、信じている人も少なくないよ”と言った。おばあさんは最初は冗談だと思い、気にしなかったが、張おばさんはあきらめず、せっせとやって来て一緒に修行しようと勧め、法輪功を修行すれば身体も健康になるし、病気も治り、家も平安になるとの事だった。
おばあさんに何冊かの本と、カセットテープ一つ、李洪志の絵も持って来た。おばあさんは字が読めないので、張おばさんは『転法輪』のあらましを聞かせ、“一人修行すれば一家に御利益あり”とか“何故病気になるのか、根本原因は業力だ”、“罪を犯すのは業力のせいだ”とか“昼間に飛昇してぐるっと一回りすればこの人間は飛べるようになる、簡単な事だ”などと教えた。こうした変わった話しで、ずっと生活に自信を持っていたおばあさんは神様神様とぶつぶつつぶやき、気持ちが落ち着かず、物忘れも多くなり、家事にも構わなくなり、張おばさんをもてなして毎日『転法輪』を読んでもらい、修行するようになった。更に家族にも修行を勧め、修行すれば師父が弟子に命じて、手を伸ばせば欲しい物は何でも???。
“円満飛昇”して足を骨折
ほどなく、陶酔状態となったおばあさんは敬虔な“大法”の弟子となり、座禅や修行に明け暮れ、張おばさんが書いてくれた師父の言葉を暗誦し、一心に師父が自分の身体を養い、病気を治してくれるよう望んでいた。リューマチの発作が起きても、師父が自分の“消業”を試しているのだ、と言っていた。痛んでいる時に我々が薬や治療を勧めてもおばあさんは全く聞き入れず、痛むほど修行に打ち込み、痛みが続いて眠れなくなり、人が変わり終日惚けて“師父の李洪志が夢に託して、‘終業’はまもなく終わり、良い結果が出て‘円満昇天’になる“と言うので、家族は毎日心配したが、どうしようもなかった。
2003年7月21日、ついに不幸な事が起きた。家族が昼に食事の準備をしていると、外で突然おばあさんが“昇天する!”と叫ぶので皆急いで外に出てみると、おばあさんが庭の壁の上に立ち、飛び上がろうとしているので、慌てて“お母さん、降りて!”と叫んだがもう遅く、おばあさんは“飛び”あがり、2メートル近い壁の上からどすんと落ちてその場で起き上がれなくなった。隣人の助けも借りておばあさんを鶏西鉱務局病院に運んで行き、写真撮影の後、おばあさんは膝下を骨折し、腰椎がずれ、脊椎神経が損傷していた。
急に目覚めて“法輪功”を怨む
崔玉玲と不随のおばあさん
最初、病院でおばあさんは治療を拒否し、李洪志師父が護ってくれる、治療を受けると師父に罰せられる、と言い、“法輪大法が良い”と呟いていたが、激しい痛みで汗びっしょりとなり、アイヤーと叫んでいた。
この時病院は治療方法を考え、隣人達は見舞いに来て“あんたはずっと頭が良かったのに、今回はどうしたの?修行すれば病気も無くなり、一家平安になるはずなのに骨折までしてしまったの?こんなに痛がっているのに師父はどうして何もしないの?やっぱり薬を試してみたら?”と勧めた。事実と道理に向き合い、おばあさんの考えに変化が生じ、自分から治療を受けるようになった。
おばあさんは“あの頃、私は毎日李洪志の邪説を注ぎ込まれ、真が差し幻覚が生まれ、頭の中は‘飛昇’とか‘円満’とかばかり考えていた、こんな馬鹿を見ようとは思わなかった”と言った。
脊椎神経の損傷が重く、長期間治療を続けたが、おばあさんは下半身麻痺となり、十年以上、手を使った寝返りと這い這いしか出来ない。生活上の大きな不便はずっと頑張って来たおばあさんには大きな打撃だった。その後家族とこの事を話したり、他人に恥ずかしい過去を話す時、おばあさんの李洪志に対する恨みは尽きない。
ここで、おばあさんが受けた苦しみと障害を挙げて皆さんに申し上げる、李洪志を絶対信じてはいけない、“法輪功”はでたらめであり、“法輪功”を信じる事は周囲と自分を害する事である。