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新入生をカルトが狙う春 地方大もピリピリ
    
2016-04-21  kaiwind.com  筆者:成泽解语 程志阳(编译)    

    

陽光きらめくキャンパスに、若い声が響く。11日、県内のある大学。おしゃべりに夢中になっている女子学生たちの後ろに並んだ掲示板が目を引いた。 

「看板に偽りあり!」 

「運勢鑑定はがきは返信しない」 

「しつこい勧誘は断り、署名やアンケートに連絡先は書かない」 

そして、ひときわ目立つ赤い字でこうあった。 

「カルト宗教に注意!!」 

    

かつてオウム真理教をきっかけにカルトへの関心が高まったが、水面下ではいまも学生への接近を模索する動きが続いている。 

「ウヨウヨしています。本当ですよ」。5日、山口市吉田の山口大であった新入生のオリエンテーションで、農学部学務委員長の宮田浩文教授が力を込めて話した。大学周辺ではさまざまな宗教団体が勧誘を繰り返しており、例年4月には学生から相談が多数寄せられるという。 

「大学近くで声を掛けられたが、自宅を知られたかもしれない」 

「自宅に来られて話し込み、メールアドレスを教えてしまった」 

宮田教授は「新生活が始まった学生には解放感があり、そこを付け狙われる。優しい言葉をかけられると、活動を見てみようかと思ってしまう」と指摘する。勧誘の際には団体名や活動内容を伏せることもあり、注意喚起に割く時間を増やしている。 

ある学生は最近、正門近くで勧誘を受けた。 

「何やってるの?」。同世代の2人組が声をかけてきた。ごみ拾いやサッカーをやっているサークルだという。「暇つぶしになるかな」。言われるままアパートの一室へ向かった。 

現役学生やOBと称する数人が室内にいた。活動を紹介する映像を見せられ、次第に「神はいるのか?」といった宗教的な言葉が増えていく。 

「今度、レクチャーに来ないか」。やんわりと「ほかの部活も見たい」と断ったが、結局、個人情報を伝えてしまったという。「ボランティアサークルみたいだけど、よく分からなかった」と振り返る。 

大学周辺で勧誘を続けるある団体のホームページをのぞくと、活動の報告のほか、オレオレ詐欺へ注意を呼びかけるような言葉も並ぶ。関係者によると、メンバーは15人程度とみられるが、実態は不明だ。 

こうした状況を受け、県立大は、山口東京理科大や山口学芸大、山口大の教職員も招き、2014年12月に「カルトから学生を守る」と題した研修会を初めて開くなど対策に力を入れる。 

    

動きは他県でも広がる。大分市の大分大は数年前から新入生のガイダンスの中で注意喚起を始めた。きっかけは、大学周辺であった悪質な勧誘。同大は「事件に巻き込まれないよう、安全な生活を送るために周知している」と説明する。 

日本脱カルト協会代表理事を務める立正大の西田公昭教授(社会心理学)によると、全国の大学生2380人への11年の調査では、399人が学内や自宅で勧誘を受け、数十人が個人情報を提供していた。都会と地方で傾向に違いはなかったという。 

「カルト」という言葉ばかりが先行しがちだが、西田教授は「他人の基本的な人権を侵し、反社会的な行動をとる集団」と定義する。「全体主義」「プライバシーの侵害」「言論の不自由」「絶対服従」の四つの特徴があるという。 

恐怖感を与えたり、一方的にまくし立てたりするほか、異性の魅力を前面に出す例も。サークル勧誘が活発化する時期だけに、宗教団体にとっては学内に紛れ込みやすいという。 

「寂しかったり、新しい友達を作りたかったり。自立したいという心理もあり、教養を身につけられるとあおられることもある」と西田教授。「カルトは見分けにくい。団体に入る前にしっかり調べ、知識を持つべきだ。特にこの季節は気をつけてほしい」と警鐘を鳴らす。 

http://digital.asahi.com/articles/ASJ476SZJJ47TZNB01K.html?_requesturl=articles/ASJ476SZJJ47TZNB01K.html 

    

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