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カルト宗教脱会後の心身の不調と回復について
    
2016-12-28  kaiwind.com  筆者:    

カルト宗教脱会後の心身の不調と回復について 

組織を抜け出したメンバーの方へ 

カルト宗教を抜け出したあと、「緊張感が抜けない」とか「疲労感が取れない」とかいった、心身の不調に悩む方もいます。  

たとえばこんな症状です。 

身体の症状について 

慢性的な疲労感 

ゆううつ感イライラ感 

不眠寝付きの悪さ 

緊張感の持続 

フラッシュバック(突然に教団の中に舞い戻ってしまったような感覚に囚われる) 

フローティング(他人や周囲から遮断されているような感覚。集中力の欠如。意識が遊離してしまう感覚。) 

これらの症状は必ず出現する、というわけではありません。症状がでないのであればそれにこしたことはありません 

これらの症状は一時的なものです。脱会後少しづつ回復していくことができますので心配はいりません。 

眠れるようなら、まずたっぷりと眠りましょう。食べられるなら、おいしいものをたくさん食べましょう。まず体をいたわることです。そして、できるだけゆっくりとした生活を心がけてください。 

また、軽めの運動もおすすめです。歩いたり、深呼吸したり・・・ 

ただし、3ヵ月以上も上の症状が持続しているなら、医学的なケアも必要になってくることがあります。 

感情の症状について 

不眠や、悪夢を見るといった心身の症状は比較的早くの回復が見込まれますが、大きな喪失感や自責感に苦しむ方もおられます。 

元信者の証言~脱会後の苦しみ   

キリスト教系A教団 

脱力感しかなかったです。何もなくなったな、って。あ、もう何もない、って。すごく現実感がなくて、自分だけが浮いている感じでした。家族や友達といても、みんな楽しそうだけれど自分も楽しんでいいかもわからないし、どこにいたらいいのかもわからないし、何をしても何かわからなかった。 

感情の症状としてどんなものがあるのか、見てみましょう 

自責感 

自分は騙されていた。愚かだった。 

両親や友人に迷惑をかけてしまった。 

自分が勧誘した人がまだ組織のメンバーとして活動している。 

自分は組織の中の仲間を見捨てて逃げてしまった。自分は裏切り者だ。 

貴重な時間とお金を組織の活動に費やしてしまった。もう時間は戻らない・・・ 

空虚感 

組織にいたときはあんなに熱く燃えていたのに、今は目標がない 

組織の中にたくさんの仲間や友人がいたのに、みんな失ってしまった。 

信仰を失ってしまった。もうよりどころにするものがない。 

不安 

信仰を失ってしまった今、これから何をよりどころにして生きていけばいいのか? 

学校での時間のすべてを組織の活動に費やしてしまい、歳相応の社会的スキルが身についていない。 

これらの苦しい感情は「誰かに話をしてみる」とだんだんと薄らいできます。「自分が責められない、安心できる環境」のなかで、自分の気持ちに向き合ってみるのです。 

家族や友人たちと話してみるとよいでしょう。 

また日記を書いてみることも効果的です。書き殴りでもいいので、ノートに思いのたけをぶちまけてみてください。 

上記した身体や感情の症状は時間の経過とともに落ち着いてきます。多くのカルト脱会者が経験することですし、決してあなたが「弱い」とか「壊れた」ということではないのです。  

大丈夫、きっと元気になれます。 

しかしながら、以下のような症状が残っている場合にはまた別の対処が必要です。 

つまり組織の教えや考えが「間違っている」と理性では理解できていても、どうしても「罰」や「堕地獄」に対する恐怖感が抜けきれない状態にある場合です。 

たとえば・・・ 

もしかしたら、やはりリーダーが救世主かもしれないと考えてしまう。 

組織をやめた自分に恐ろしい罰が当たる。組織を裏切ったので家族に不幸なことがおきるような気がして怖い。 

組織をやめたあと、自分の身に恐ろしいことが実際に起こった。家族が事故や病気になった。 

もちろん「組織をやめたから、実際に家族が不幸になった」という思い込みは錯覚です。「またま起こった偶然」を「必然」と捉えてしまっているのです。 

このような心のはたらきを「確証バイアス」と呼びます。 

このような場合は、やめたあとでも教団の教えを再度検証してみることが必要となってきます。ぜひ、当相談室にご相談ください。 

家族や周囲の方はどのように支えればよいのでしょうか 

カルト宗教から脱会してきた本人には一刻もはやく元気を取り戻してほしいと思われると思います。それは自然な感情であり、無理もないことです。 

しかしながら、カルトから受けた心の傷の回復は、なんといっても本人のペースを尊重することが大切になってきます。 

なかなか元気になれない当事者を見て不安になったり、社会復帰を急いだりしがちなのですが、ここで焦ってしまってはいけません。また家族の「期待」を押し付けてはなりません。 

なんとか社会の中で落ち着くには一年から二年くらいの時間が必要と言われています。 

カルト脱会者の心身の辛い症状は時間の経過とともに回復してくるものですが、カルト脱会者が気をつけねばならないことがふたつあります。 

ひとつが「疲労」です。 

カルト脱会後は心身ともに非常に疲れるものですが、この時期に何か新しいことを始めたり、仕事などで無理を重ねたりすることに気をつけてください。 

もうひとつは「自責感を太らせ増大させること」です。 

周囲の方は脱会メンバーに対する言動に注意するようにしてください。 

たとえば下のような言動です 

元信者の証言~脱会後非常に辛かったこと  キリスト教系A教団 

脱会にあたって親が勝ち誇ったように喜ぶ。 

今まで信じてきたもの片っ端から嘲笑する。教団や勧誘した人たちの悪口を言う。 

家族がこのことのためにどんなに苦労してきたかという話をする。 

「あなたのためを思って」という理由でいつまでも傍らにまとわりつく。 

「疲労」と「自責感の増大」はカルト体験からの回復を阻害し遅らせます。 

親御さんとしてはホッと安心し、また言いたいこともいろいろあるのでしょうが、なんとか本人の「傷つき」に配慮してくださるようお願いします。 

そして、脱会者の家族や支援者もここで急に疲労がでてくることがあります。脱会者本人をいたわることはもちろん大切ですが、支援する家族の方もどうかご自身を大切にしてください。 

ご自身を可愛がってあげてください。 

当相談室へご相談を希望される方は 

*「元信者の証言」は下記の文献より引用させていただきました。 

「カルトからの回復」 櫻井義秀編  北海道大学出版会 

「自立への苦闘」 全国統一教会被害者家族の会 編 教文館 

    

    

    

  

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