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隣の王おじさんはひっそりと世を去った
    
2017-04-06  kaiwind.com  筆者:趙斌    

我が家は何代も山東省高青県郭家村に住み、父親は村でも知られた大工、母親が家事を受け持ち、裕福ではないが、一家幸せであった。 

90年代末、父親は建築のため病気になり、母親の家事も非常に辛く、年寄りは二人とも身体が良くなかった。特に母親は、ずっと慢性胃炎で長い間病院通い、父母の身体は家族の悩みであった。 

19985月、隣に住む王おじさnが父親に法輪功を紹介し、修行すれば身体は壮健になり、注射や薬も不要で、難病も根治出来る、と言った。父親はそれを聞くと興味を持ち、修業すれば身体強壮となり、“消業”で病気を無くし、薬に金もかからない!そこで先ず自分で少し修行してから母親に一緒にやろうと誘った。 

母親がしばらくやってみると、身体が良くなった感じがして、李洪志大師が救ってくれたと思った。これ以降、老人二人は法輪功に迷い込み、長年服用してきた薬もやめてしまった。それから、暇さえあれば王おじさんと父母は一緒に修行し、“法を学び”、“切磋琢磨”した。 

19997月、政府は法輪功を取り締ったが、父母は“修行”は良いものだと思っていた。私と妻、おば達がどんなに説得しても彼らは全く聞き入れず、家でこっそり修行を続けた。 

2002年の冬、隣の王おじさんの息子が不幸にも交通事故で亡くなり、悲しみもあって糖尿病が悪くなった。少し金はあったが、通院を拒否し、血糖を下げる薬も飲まず、“修行”に明け暮れ、しょっちゅう家に閉じ籠って家族とも話しをしなかった。息子の嫁は修行に反対し、これでは暮らしていけないと、子供を連れて再婚してしまった。それから彼は一人孤独となり、両目がぼんやりして失明に近くなり、自分で生活出来ず、洗濯や食事も困難になり、時折隣人たちがマントウを売り、おかずを作り、衣類を提供したが、ひどい食事を免れなかった。その後、王立偉おじさんの脚と太腿が化膿し始め、症状が全身に広がり、風呂にも入れず痩せこけ、見るに耐えなくなった。2010年の暮れ、僅か60歳で王おじさんは病没した。これは私の父母に対して大きな打撃で、こんなに“師父”に対して敬虔な人が何故このような死に至ったのか?まさか“師父”は見ているだけだったのか?と感じた。 

20118月、母親は家事に疲れ、長期間服薬せず、身体に異常が出始め、しょっちゅう不眠、動悸、げっぷ、胸やけ、嘔吐といった状態になった。9月初め、母親は心臓が痛み、吐血し、便は黒く、一種のショック状態となった。我々は父親の意見を押し切り、母親を病院に連れて行った。医者が胃カメラ検査をしたところ、胃の粘膜が広く充血し、爛れて潰瘍となっていて、胃内で血が滲み、貧血症状もあった。母親は以前からずっと胃病で、それほど重態ではなかったものの、長期に治療もせず、幸いにもここで病院の治療が受けられたのであり、さもなくばどうなるか考えられなかった。 

私は今でも母親の苦痛の表情を忘れられない。 

この入院治療を通じ、父母は生死の離別を味わい、段々と解って来たようである。退院後は医者の指示通りに服薬し、食事量を維持し、消化の良い物を多く食べ、身体は良くなって来た。以前、私と妻の話しに年寄り二人は耳も貸さなかったが、現在は医学を信用し、薬物を信用し、更には科学を信用するようになった。 

隣の王おじさんを思い出すと、法輪功に入れ込み、治療投薬を拒否し、加えて息子を失った打撃から、精神が弛緩し、生理代謝も不正常になっていた。当時私と妻が彼のために医者に聞いた際、医者は、症状からすると、薬を服用してインシュリンを注射すれば、病状は好転するはずだ、と言っていた。しかし残念ながら王さんはそうせず、一銭の金も使わず、早くに亡くなってしまった。 

現在、私の父母は政府の養老補助金を受け取り、家庭と世間から暖かさを感じ取り、遂に夢から醒め、邪教法輪功から離れた。何時も王立偉一家を思い出すが、凄惨な現実を消す事は出来ず、孤独な老人はこうしてひっそりと世を去ったのである。 

 

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