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師父は肉親、母親は赤の他人

2009-08-11 ソース:Kaiwind 作者:厲潔

一人の博士は10数年間に両親の世話を全然せず、家に電話をかけたり手紙を出したりしたこともない。ひいては母親が乳癌や子宮卵巣を切除した期間にも、親の医療費用を負担しないどころか、慰めの電話でさえなかった。

人々は母親を避けた竹学葉の行為に怒りを感じた。ところが、竹博士は幼いころから無感情ではなく、逆に孝行息子と良い兄貴であった。いったいどういうことでこの知識のある孝行息子、良い兄貴にその人間性を失わせたのだろうか。そのすべては法輪功のせいであった。

1997年に法輪功によって竹学葉の人間性は変えられた。

竹学葉は男性、1965年の生まれ、原籍が河南省固始県洪埠郷馬埠村、1980年9月に鄭州工学院(現在の鄭州大学工学院)土木建築学部に受かり、工民建築を専攻し、1984年に大学を卒業後、教員として同学院に就職し、1986年に在職しながら修士コースに入り、1989年末に修士学位を獲得し、助教授に昇格された。

1997年末に、竹学葉は妻(先にカナダに行った)に会うために出国したが、休暇満期後も帰国しなかった。彼はかつてカナダのモントリオールコンコルディア大学の構造工学博士となり、博士学位を獲得後、引き続き同大学でオーバドクターコースに入った。

竹学葉は1997年にカナダに着いた後、法輪功を学習し始め、しかも次第にそれに溺れるようになった。法輪功を学習する前に竹学葉は家庭に対する責任感を持っていた。鄭州工業学院在学の一番目の妹の学費はほとんど彼一人が負担し、学校で勉強中の二番目の妹にも大いに援助してきた。一番目の妹が卒業後就職できず、宿泊所もなかったが、竹学葉はまた自分の家を妹に貸していた。

しかし、法輪功におぼれた後、彼は大きく変わってきた。2000年初に帰省した竹学葉は数日にわたって家に泊まっていたが、それから一度も家族と連絡していない。2001年から2003年にかけて彼の母親が入院し、手術を受けた期間に、彼は慰めの電話を一本もしなかった。そこで息子のことに触れると、母親はいつも両眼を泣きはらしてしまう。

竹学葉の父竹道勤さんは中国貧困地区にある中学校の定年退職教師であり、毎月わずかな年金が付いているが、農民である母が癌と糖尿病に罹り、90歳を超えた祖母がアルツハイマー病をわずらっているため、生活が比較的不如意である。それにもかかわらず竹学葉が出国後、まったく家に送金しなかった。逆に2000年に帰国した際、竹学葉は両親から1000元をもらっていた。

「母親を避けた」無情な博士は法輪功の狂信者

1999年7月に中国政府は法律に基いて法輪功を取り締まった。同年12月18日に、竹学葉は帰省の理由で入国し、その後法輪功を「護法」するために北京にやってきたが、中国の法律を犯したため、結局国外追放をされた。

竹学葉の名前が初めて法輪功のウェブサイトに現れたのは2000年4月2日であった。「ウェブサイト明慧」によると、2000年4月1日にカナダ法輪大法仏学会は国会山荘で記者会見を行い、カナダ政府が国連人権会議で米国の中国人権非難提案を支持するよう呼びかけた。竹学葉はその会議で発言し、中国の人権状況を非難した。

その後、竹学葉はしきりに法輪功のメディアに現れ、国外における法輪功組織の中で活躍したメンバーとなった。

2001年1月20日に、モントリオールの法輪功組織が「各界への答礼ティーパーティー」を催し、竹学葉は法輪功の学習者として出席発言した。

2003年11月に竹学葉はカナダの法輪功組織が『華僑時報』を訴える原告側の証人として法廷に姿を現した。

2003年12月29日に竹学葉ら法輪功メンバーはカナダ駐在中国大使館の前で集会し、公然と公共通信施設を破壊したり、ケーブルテレビ番組を差し替えたりした吉林省法輪功メンバーの犯罪行為を大いに宣伝した。竹学葉はケーブルテレビに「法輪功」を差し替え、世界に伝えるのはもともとメディアのすべきことだ」と吹聴した。

2004年11月、法輪功附属のメディア「大紀元」は「共産党に対する九つの評論」を打ち出し、竹学葉はあちこち策動し、積極的に反共産党?反中国活動に参与した。2004年12月4日に、彼はモントリオールコンコルディア大学の「九つの評論」シンポジウムでかってな議論を吐き、「共産党は最も邪悪な組織で、共妻制を実施することになった」と中国共産党を悪辣に中傷し、「法輪功人員の天安門広場での集団的焼身自殺事件は公安部門が起こしたものだ」とデマを飛ばした。

2005年1月8日に、彼は「民主化運動」分子とぐるになって連名でいわゆる「脱党声明」を発表し、法輪功の反中活動のどたばた劇をあおり立てた。その声明書に付け加えられた署名者の中で、竹学葉の順は32位であった。

2005年6月17日に、カナダ法輪功組織の中堅である李迅、竹学葉ら8人は国会でいわゆる記者会見を行って、中国が邪教法輪功を取り締まる政策を中傷し、反中言論を撒き散らした。

2005年9月8日、胡錦涛中国国家主席がカナダを訪問した際、竹学葉ら法輪功メンバーはオタワで我が国の代表団を追い詰めて、中国指導者の外国訪問を妨げた。

2006年2月から、竹学葉はカナダモントリオールの法輪功組織の責任者となった。

彼はモントリオールチャイナタウンの中山公園で法輪功メンバーの集会を組織し、いわゆる「蘇家屯強制収容所」のデマを飛ばし、「脱党声援」といったどたばた劇を演じた。彼は講演の中で「中国共産党を拒絶し、唾棄し、解体しよう」と揚言した。彼は華人の中で憎しみを扇動し、摩擦を造り、「中国共産党が大使館を通じて華人コミュニティをコントロールし、華僑を迫害している」と言い触らした。

2006年3月から6月にかけて、竹学葉は何度も法輪功人員を組織してカナダ電信管理局(CRTC)を訪れ、「カナダにおける長城プラットフォームの中継」を妨害し、長城プラットフォームを「中国共産党のマスメディア」だと中傷した。

2007年9月に、竹学葉はモントリオールで「天国楽団」を創立し、自ら団長に就いた。同楽団は法輪功が邪教を宣伝し、反中デモ行進を組織した主力となった。

2008年以降、竹学葉は法輪功本部の催した一部の活動に参与し始め、同組織の主要なメンバーとなった。

2008年10月に、法輪功が「全世界華人人物写実油絵コンクール」を開催し、竹学葉は身分を変えて、準備委員会のメンバーとなった。

2008年11月28日に、新唐人テレビ局によると、竹学葉は法輪功本部の「天梯書店」経理となった。天梯書店は2007年11月に創立され、米国ニュージャーシー州に位置し、李洪志の著作、録音録画資料と明慧叢書を専門的に経営し、法輪功をおし広める場所でもある。

去年12月以来、法輪功は中華伝統文化を発揚する名目で「神韻夕べ」を行い、竹学葉は記者の身分で記事を作成し、夕べをおだて上げた。

法輪功メンバーとして竹博士が「お母さんを避けた」のは必然的な結果

竹博士は1997年から法輪功を修練してからすでに10数年も立っており、李洪志の説教を深く信じ、もっぱら本屋を設立してその著作を売り捌いている。

法輪功の頭目である李洪志は、弟子としては必ず親族への感情を放棄し、親孝行ができない。もし信者が愛情を放棄できなければ、圓満を達成することができず、佛道神にもならないと吹聴している。

李洪志は次のように述べている。「元神を生んでくれた母親こそあなたの本当の母親である」。(『轉法輪』)

「あなたの本当の親は宇宙のあなたが生まれた処に居り、そこだけにあなたの親があるのだ」。(『シドニーでの講法』)

人間はどうして人間でありうるのだろうか?それは人間には情があり、人間は情のために生きているからである。肉親同士の情、男女の情、親の情、感情、友情など、何をするにしても情が重んじられ、情を切り離しては何ごともできない……この情を断ち切らなければ、修煉することはできない。」(『轉法輪』)

「あなたは両親に親孝行をするのもこの情のためである……修煉者はこの情を断ち切るべきだ。」(『轉法輪法解』)
 
「親族の情に執着するならば、必ずそのために疲れ、まとわり付かれ、魔がさす。」(『修者忌(修める者の忌)』)

「修して名利情を去り、圓満(成就)して蒼穹に上る。」(『圓満功成』)

 法輪功に溺れた竹博士は「師父」の教えを信じ、はるばる河南省の故郷にいる、生み育ててくれた親が自分の本当の親ではなく、自分の本当の親が天にあり、親への愛を放棄してこそ、自分が始めて「圓満して蒼穹に上る」ことができると思っている。

聞いたところによると、竹博士の母親が癌と糖尿病を患っているため、2001年から2003年にかけて重病で手術を受けたが、その期間中、かれは一度も家に慰めの電話をせず、医療費も送っていなかった。ネットフレンドたちに彼が扶養の義務を果たさず、不道徳な「母親を避けた」ゲームをしていると非難された。

重病になった母親に対する竹博士の態度をめぐって、法輪功の教義の中から解答を探し当てることができる。

李洪志は、疾病が体の病変ではなく、前生に悪事をして、「業力」があまりに大かったためだと見ており、患者が病院へ治療を受けに行くことに反対している。

李洪志が次のように述べている。「人は、以前に悪事を働いたために生じた業力のせいで病気になったり、魔難に遭ったりしている。」(『轉法輪』)」

「人はなぜ病気になるのだろうか?病気とあらゆる不幸を引き起こす根本的な原因は業力だ。」(『轉法輪』)」

「人間は病にかかると薬を飲んだり、各種の方法で治療をしていて、実質上は病を再び身体の中に押し込んでいる。こうして前の一世に悪事を働いて残した病業を返すことができずに、この一世で再びいくらかの良くないことをして他人を傷付けたことで、また新たな病業が現れ、各種の病にかかる。」(『精進要旨』)

「手術をしても表面的な物質空間の肉を取り除いただけで、別の空間内の病業はまったく動かされてはいない。現代の医学技術ではまったく触れることすらできない。」(『精進要旨』)

竹博士はまったくこれに従って結論を出し、母が癌と糖尿病を患って、前世に悪事を大いに働き、「業力」があまりに大かったためである。この世に業力を消去するため病気になった。病院へ手術を受けに行っても治るはずがないと見ている。このため、彼は腹の中から母が治療を受けることに反対した。

法輪功の信者が肉親同士の情を踏み躙って堕落したり、親族を傷つけたりした事件はまだたくさんあり、竹博士が「母親を避けた」事件はその中の一つに過ぎない。今のところ、法輪功によって多くの信者が自殺?殺人したり、薬を拒んため死んだりしていることは明らかになっているが、中国政府に取り締まられる前に、法輪功によって、どれだけの人が精神分裂になったり、どれだけの家庭が破裂したのかはあまり知られていないようである。

(Kaiwind.com, 2009-05-22)

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