私は張雲と申し、浙江省海塩市で仕事を努めている。大学時代には法輪功を修練した経験がある。政府が法輪功を取り締まった後、すぐ法輪功を絶った。功友たちがわざと作った「痒み取りの奇蹟」が法輪功の真相を見通させたのである。
それは1999年のことであった。その時、法輪功はまだ取り締まらず私は南昌大学で勉強していた。法輪功を修練して一か月ぐらいであった。南昌の夏はこんろのように熱かった。ある日の朝、目を覚めたら自分の左足にはちょっと腫れ、痒みを感じた。そして、熱くなるほど痒くなる。涼しい水で浸ると快適になる。何回も繰り返し一晩も寝られなかった。やばい、きっと業力がきた。しかし、考えを変えると、私は反して楽しく思っていた。消業することができて、いいことではないか。今回のチャンスを把握し、一生懸命に精進し、一生懸命に消業しなければならない。するとすぐに病院へ行かないと決心した。
次の夜、私は全晩ずっと「転法輪」を読みながら座禅していた。しかし、相変わらず痒く効果がなかった。自分の罪が多すぎ、業力が大きすぎるからだと思い、一人で消業することはできず功友に助けてもらえようと考えた。夜明けると、私は急いで考えを修練点の担当者罗姉に伝えた。彼女は聞いた後「転法輪」を見せ、そして「法輪功を修練する人は病気になるはずはない。体が師父に守られるからだ。いま痒みを感じるのはきっと消業するからだ」と師父の話を私に伝えた。その日の夜、彼女は20人余りを修練点に集まり、発功してくれた。ちょうど大雨がふり涼しくなったから、足がそんなに痒くなくなった。功友たちに伝えるとみんな喜んで「法輪功は最高」、「師父は最高」、「師父は偉い」などと言った。
私は挨拶して、寮に戻った。歩いて熱くなったせいか気温が高くなったせいか、床に横になるとまた痒みを感じた。まさか法輪功はきかないかと疑ったが、すぐ自分の考えを否定した。大法はきっときく。師父はもう「師父がただ先生で、自分の修練成果は自分の努力によるものだ」と言ったことがある。たぶん修練したばかりの私はまだレベルが低いから、師父に嫌われるかもしれない。師父が保護してくれないからには、とにかく病院へいってみよう。なおってから一生懸命に学法し、修練したらいいと考えた。
翌日の朝、痒くてたまらなかった私は急いで病院へ行った。ほかの功友に見つけたら笑われる恐れがあるから私はこっそりと病院へ行ったのである。足を検査し、状況を聞いた後、皮膚科の医者が笑いながら診断を出した。ただヤモリの尿が足に滴ってしまったのである。ヤモリの尿は毒があるので皮膚が過敏し、痒みになった。皮炎平などで塗ったら治られるという。
もしかして業力のせいではないだろうか。寮に帰ると私はすぐ膏薬を塗り、晩までも痒みを感じていなかった。ほっとしてぐっすりと寝た。
次の日、修練点へ行くと、みんないかがですかと関心を表した。病院のことを隠してもう治ったと言い、感謝の意を表した。青山湖には四つの修練点があり、交流会を開くつもりで、場所はわが学校に選んだ。修練点の担当者の罗姉は私に新学員として修練感想を発表するように頼んでくれた。特に痒み取りの奇蹟を発表してもらえようと言ってくれた。
嘘を言いたくないから、仕方なく医者の診断と膏薬のことを伝えた。聞いてから彼女は驚いた。しかし、落ち着いた後、彼女は私を叱った。師父を裏切ったからきっと師父に守られないと主張した。新学員として努力せず、病気にかかっても努力不足からだ。師父と法輪功を疑うわけにはいかない。真相を言わないほうがいい。真相を言うのは大法に対してマイナスなことで、大法への非難になる。このことを聞き、私は頷くしかなかった。最後には彼女は「交流会で新学員として経験を発表し、法輪功弟子として大法の長所を宣伝し、大法を守り、もっと多くの人に修練させるのは当たり前だ」と言ってくれた。
この提案にはほんとうに困った。「大法を修練するのは痒み取り」というのは嘘に違いない。一方で大法を宣伝しないと大法の神聖を宣伝できない上に、師父にも申し訳ないのである。彼女に「考えさせよう」と頼んだ。二日間の考えを通して行かないと決心し、修練者として嘘をつくのはためだという決定を彼女に伝えた。彼女は聞くと沈黙になり、大法の宣伝のために、ちょっと大げさを言ってもかまわないと表した。私はこれは大げさのことではなく真偽の根本的な問題だと主張した。私の執念を見て無理やりにしなくても無駄だと覚悟し、ただし真実を隠す承諾を守ってほしいと言ってくれた。私はしかたなく同意した。
交流会の時、多くの功友が集まった。私は舞台に近い椅子に座り、もっと努力して早く精進しようと思い、発表者のスピーチを真面目に聞いた。スピーチは非常に素晴らしかった。私は自分がまだまだだと感心した。ちょうどこの時、修練点の担当者の罗姉はまとめ発言を発表し始めた。初めの頃、とても素晴らしく「さすがに担当者ですね」と思ったが、彼女は笑いながら「痒み取りの奇蹟」を宣伝しはじめた。そして、私を指しながら、主人公は私だと指摘した。みんなの視線がフラッシュバルブのように私の所に集中してきた。
突然事件で私は顔色も真っ赤になってしまった。頭の中にもぼうとなった。穴に入ればいいと思い、その後、何を言ったか、全然わからなくなった。交流会が終わった後、大急ぎで家へ帰った。
その後、ずっとこのことについて誰かに聞かれたらどうしようとどきどきしていた。ほかの人によると「痒み取りの奇蹟」の経験は「7月法会交流資料」に編集したと聞いた。もちろん病院で治療することは書かなかった。