劉映沢は男性、63歳、漢民族、中学校卒業、四川省広安市岳池県伏竜郷診療所の定年退職者、岳池県伏竜郷騰竜コミュニティの古町67番に住んでいた。1979年10月から医療衛生の仕事をし始め、真面目で、勤勉で、よく研究したため、地元の珍しい医者となった。
1999年、和やかに談笑するのが好きな彼は家人にも内緒で法輪功を学習してから、口数が少なくなり、通勤する時も一人で行き来するようになった。帰宅後、彼はよく書斎に閉じこもって、本を読んだり、大法を学んだり、法輪功のテープを聞いたり、法輪功の光ディスクを見たりし、医学の本を読んでいると家人と隣人を欺き、そしてこれらの資料が非常に重要だと言って、ふだん本箱にしまい、鍵をかけて誰にも見せない。
「大法」を深く学ぶにつれて、劉映沢は李洪志の「罪業消却」、「圓満」といったへ理屈を邪説を固く信じ、よく家人に「一人が煉功すれば、家族全員は受益し、さらに子孫達に幸福をもたらすことができる」や「煉功で罪業を消却し、病気を追い払うことができる」、「病気にかかっても薬を飲む必要がなく、逆に仙人や仏になれる」と言った。さらに、「薬物は常人の病気を抑えるだけで、根治できない。いったん業力が反発すれば病気はいつでも再発できる」と言い張った。法輪功の「罪業を消却し、病気を追い払う」という邪説が頭の中に刻み付けられたため、具合が悪くなったりすると、彼はこっそり「罪業を消却し」、大小を問わず、すべての病気に対し、治療を遅らせたり、病状を隠したりし、常に気にかけてくれた家人や隣人及びコミュニティの幹部に対し、自分に病気がないと語っていた。
2008年12月1日、彼は体が明らかに悪くなり、歩くとよろよろしていた。家人が無理やり彼を岳池県人民病院に連れて検査を受けさせた結果、肺ガンの末期になったと診断された。
命の最期に、彼は依然として法輪功に妄想を抱き、法輪功のへ理屈や邪説が間違っていないとかたく信じ、長生きの望みを法輪功の「罪業を消却し、病気を追い払う」といった説に託し、一日中ひっきりなしに正念を発し、「 法輪大法がすばらしい」、「師父がご加護くださるよう」と唱え続けた。やがて顔色が蝋のように黄色くなり、骨と皮ばかりに瘦せこけてきたが、彼は薬を拒絶し、家人に飲ませられた薬でさえそっと吐いてしまった。彼の様子を見て、家人は心が痛んだが、どうしようもなかった。
2009年7月4日、彼は自分がすでに生命の終わりまで来たと意識して、家族全員を病床の前に呼んで、息子に助けられながら、無理に上半身を起こして座った。彼ははらはらと老いの涙を流しながら、心に隠した秘密ををとぎれとぎれに家人に話した。実に彼は数年前から自分が肺病に罹ったことを知っていた。肺部が常に痛み、嘔吐すると、血も少し出た。自分の長年の経験から見て、自分の肺部に大きな病ができたと分かった。病気を隠そうとしたのは自分が煉功を通じて、「罪業」を消却し、自分が煉功して病気を治療できた事実を以って、法輪功の「名分」を正そうとした。しかし彼が絶対に思い付かなかったことにはこのような結果が死ぬ前になっても来なかった。数日後、わずか63歳の劉映沢は他界した。
（凱風サイト，2009-8-27）
