夫は10数年間法輪功に溺れていたが、法輪功は彼を守ってくれなかった。老年生活を楽しめるべきな夫は、法輪功の「罪業を消却し、病気を追い払う」という邪説を固く信じて、2010年2月に心臓病発作でなくなった。
夫は裴景明といい、1948年に生まれ、河南省開封市工商界の定年退職者、1998年から法輪功の練習を始めた。わが家の近くに化学肥料工場のクラブがあり、その前、法輪功練習者が集まっていた。彼らの話によると、法輪功は「罪業消却」、病気を治すことができる。本気に修煉した弟子に対し、師匠はお腹に法輪をあげ、体を絶えずに浄化し、病気なしの状態にしてくれるそうだった。夫は高血圧病、心臓病を持って、治療に沢山のお金がかかったが、体の具合は良かったり悪かったりしてた。私たちはやってみようかと思って、法輪功の練習に参加した。夫にともって、補導站で「転法輪」「洪吟」等の書類、修煉服、画像など修練用品を購入した。
一時の練習をしたら、私たちの健康は以前よりよくなってきた。特に夫は元気になった。これはトレーニングの結果であるべきだが、当時の私たちは李洪志が消業してくれたと思って、法輪功を練習したこそ、体に変化がおきたとしか思い込んでいなかった。夫は「人の病気の源は業力である。病院に行ったり、薬を飲んだりしたら、病気の業力が抑えられ、病気は永遠に消せないから治れない。本当の修煉者は病気に罹らない。」という説教に固く信じて、修煉にますます集中した。昼間は「同修」人と練習し、法を勉強して、夜は自宅で「転法輪」「洪吟」など書類と明慧サイトからダンロードした経文を何度も読んでいた。
1999年7月、国は法輪功を取り締まった。回りの人と私は練習をやめたが、夫は家でこっそり続けていた。
2009年5月、夫は心臓病発作したが、私たちは彼を病院に送った。彼は入院して一カ月間で退院した。お医者さんの話を聞いて、再発作を防止するため、娘と私は速效救心丸という薬の瓶を夫の首にかけた。しかし、当時の夫は師匠の法身が保護してくれるという説教に溺れて抜けられなかった。李洪志の「法身保護」に溺れた彼は速效救心丸を法輪功のお守りに換えた。私はそれを気づき、「お医者さんは心臓病が発作なければいいが、発作したら命が失うといったから、速效救心丸はぜひいつも身につけてください」と何回も説得したが、彼は納得せずに、「修煉者はお守りを持てれば、師匠の法身に常時保護してくれるから大丈夫だ」と言い返した。
2010年2月5日、夫は座禅した時胸が苦しい症状が出た。私は急いで彼のダウンコートを外し、速效救心丸の瓶を探したら、法輪功のお守りしかなかった。私はすぐ寝室から速效救心丸を持ってきて、夫の唇まで届いたが、夫はどうしても飲んでくれなかった。夫は「大丈夫、お守りがあるから、師匠の法身が私を保護してくれるから」と力なく言った。私たちは10分間ほど膠着し、急に夫が倒れた。叫び声を聞いて駆け付けた隣人たちは120救命電話をかけてくれて、20分間後、救急車がきて夫を救命センターに運んだ。しかし、夫はICU室から出られなかった。
お医者さんは夫の死因が心筋梗塞で、言った通りにすぐ速效救心丸を飲まなかったから、いい救命チャンスが逃げたとおっしゃった。私はその話を聞いて、悲しくてたまらなかった。正確に言うと、夫は法輪功のお守りのせいで、李洪志の「法身保護」のせいでなくなったのだ。
(凱風サイト,2010-3-15)