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韓先芝:私、長年苦楽を共にしてきたおっとの命を害した

2011-04-28 ソース:Kaiwind 作者:韓先芝(話し手)竜華(聞き手)

私は韓先芝と申します。河南省ふ陽市華竜区岳村郷西田村に住んでいる。今年は75歳。今、息子や嫁さんと暮らしている。1997年の春から、私一人が法輪功に夢中し始めたばかりでなく、病気にかかった夫にも学ばせ、治療を受けさせなかった。そのあげく、夫は60何歳の年で亡くなった。

韓先芝の写真

夫は魯有財と申します。1996年の夏、麦を刈ったばかりの時期に、彼は頭が痛く、めまいしていると訴え、病院にいって診察をうけたら、高血圧といわれた。そのとき、お医者さんはたいした病気ではなく、毎日時間通りに薬を飲むなら、血圧は低くなると話した。息子とお嫁さんが出稼ぎしているから、私と夫は孫の世話をする。1997年、孫は市内の中学校に入学し、学校に住むようになったため、孫の面倒を見なくてもすむ私は暇になった。ある日、孫に服を送って帰る途中、油田文化宮で功を教えている老人二人を見かけた。彼らの話によると、「功の名前は法輪功で、修練すれば病気が直る、病気がかかっていない信者ももっと元気になる。うまくすれば佛になる」そうである。年をとった私は畑仕事をやっているので、腰や背筋の具合が悪いときが時々あった。彼らの話は気に入った。暇をつぶしてもいいから、体を鍛えるような気分で彼らと修練し始めた。

これから、毎週の日曜日に必ず団体修練に参加した。何人の知り合いから、法輪功の「理論」を教えられた。何がわからなかったら、彼らに聞いていた。ついつい、私はいわゆる「天国世界」に心を引かれた。「天国世界」にいる人々は悩みも苦しみもなく、楽しいことばかりやっている。そして、あの世界のどこにも黄金がある……私もいつか円満に達し、「天国」にのぼる夢ばかり見ていた。

二ヶ月後、腰と背筋の病気は治った。すると、法輪功の効果を一層確信するようになり、円満に達することができる自信も湧いてきた。夫と息子に「ほら、修練してから体が元気になった。なんの不具合もなくなった。だから、これから体の具合が悪いなら、私に従って修練して、病院なんか行かなくてもいいよ」と修練を勧めた。

高血圧にかかっている夫はもともと薬で血圧を抑えていた。自分の修練の効果を見て、法輪功の「業を消し、病気を追い出す」というでっち上げで、夫に薬を飲むことをやめさせようとした。「病気にかかることは重い業力のせいだ。薬を飲むのは病気の症状を緩めるだけで、根本から病気を治す方法ではない。常に修練すれば、業は消す、病気も自然に治る。」と夫に言った。私はすべてを修練に投じてから、もとのように夫に時間通りに薬飲みを注意しなくなった。彼に薬をやめさせ、私と一緒に修練することを強要した。その後、夫は降圧薬を飲むことをやめ、毎日修練するようになった。

しかし、薬をやめてからしばらく経って、夫はまた頭が痛くなり、めまいにも襲われた。出稼ぎ先から帰った息子はこっそり夫に薬をのませた。これに気づいた私は、「師父は修練に専念しなければならないといった。薬を飲むなら円満に達することができない」と怒った。息子は「母さん、よく考えて。薬を飲まなくても、お医者さんの診察を受けなくても治るなら、病院なんか要らないじゃない。李洪志のでっち上げを信じるな」と勧めた。私は薬をゴミ箱に入れ、「信じなくても悪口を言うな。悪口を言ったら罰にあたる。私の修練は家族の平安を守るためよ」と話した。

一方、何度も薬をやめたせいで、夫は高血圧によるめまい、頭痛の症状が一層厳しくなり、吐き気にときどき襲われていた。

1998年10月25日はわたしにとって一生忘れられない日である。夫は畑仕事をするときに倒れた。村のお医者さんに脳出血の可能性があり、すぐ病院に運ぶべきだと言い渡されたが、私はこれを「師父」が夫の業を消している表れとみなし、病院に行かせなかった。

隣人を頼んで、夫を家に運んだやいなや、夫は目が覚めた。私は「修練で病気が治る。すぐ円満に達するよ。今、功の力を発してあげる」と彼に言い、経文を暗誦しながら功の力を発した。だが、しばらく経って、夫はまた昏迷に陥った。村のお医者さんはこんなことを見て、私の息子さんと夫を市内の病院に送った。しかし、病院に着くときはもう手遅れであった。お医者さんも策がなかった。「高血圧による急性脳溢血で、病院到着はもう遅れたので、命を救う方法がない」と言われた。その日の夜、夫はこの世を去った。

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