鄭文雨といい、今年30歳。重慶北碚区に住んでいる。梁峰は小さいごろからずっと隣に住んでおり、私よりひとつ上だった。私たちは幼なじみで、両家族も普段からお互いに助けあい、親戚みたいに親しかった。梁峰と毎日一緒に同じ小学校へ通って、その後同じ中学校に進学し、いつも一緒に学校を通っていた。困難に遭ったとき、梁峰はいつもすぐに助けてくれて、学校で私のことをいろいろ守ってくれた。親の目から見れば、われわれは将来必ず結婚して、家族になるべきだったし、わたしも心の中でそう確信していた。しかし、思いがけないことで、後に起きたことはその願いを変えた。
梁峰は幼い頃から成績がよくて、反応が俊敏で、区クラス、市クラスのコンテストでよく優勝を得たりした。梁峰と同じ高校に入るため、私は一所懸命勉強しなければならないので、梁峰はそのために、私の授業を助けてくれた。
ある日放課後、大雨だった。私たちはモーとーバイクで家へ戻った。しかし途中、トラックと衝突し、梁峰は私を守るため、右足が骨折した。当時の私は悲しく、悔しかったが、梁峰は逆に私を慰めてくれた。手術を受けて退院した後、梁峰は昔ほど元気ではなかった。すぐに風邪を引いちゃったりした。あの時から私は誓った：この一生は梁峰を世話する。
1998年4月、梁峰の両親は同時に失業した。しばらくの間、親たちはお金を集め、麺類を運営したラーメン屋を作り上げた。梁峰の父親は料理人として働き、梁峰の母親は食材調達、財務管理と事務を担当した。店は徐々に売れるようになってきた。梁峰はよく商売に手伝ったが、私もよく手伝ったりした。
あるとき、梁峰はまた風邪を引いて倒れた。私はラーメン屋に手伝いに行った。梁峰の母親は一人ごとのように、ため息をついた：「いま峰ちゃんの体の具合はよくない。風邪を引いたり、薬を飲んだりして、非常に心配をかけた。彼が元気になってくれればなによりだ」梁峰の母親の話を聞いたら、ラーメンを食べているおばさんはやってきて、法輪功を紹介して来た。「病気になっても、点滴はいらない、薬もいらない。」「一人だけ練習をすれば、全家族は恵まれる」といって、ポケットから「転法輪」の本を出して、梁峰の母親を練習させた。こうやって、梁峰の母親は法輪功の練習をはじめ、息子の梁峰も一緒に誘った。
梁峰は親孝行を大事にしていた子で、すべては親の言われたとおりにやっていた。母親のはなしを聞いて、法輪功の練習を始めた。当時、私は別に悪いことをするわけではない、体も鍛えられるし、母親に従い、練習してもかまわないと思った。しかし、実はそう簡単ではなかった。
しばらくしたら、梁峰の母親はちょっと変わったような気がした。梁峰の家に何回来ても、梁峰と母親は他人に邪魔しないように、ベッドで法輪功の本を読だ様子を見つけた。私はよくラーメン屋に通ったが、梁峰の母親の姿はほとんどいなかった。ある日、放課後、梁峰は一心不乱に本を読んで、私に紹介した「この本は非常にいい。私たちが知らない世界のことをいろいろ話してくれた。正しいと思ったことを直してくれた」「真善忍」「いい人になる」などを話した梁峰は、急に見慣れない人になってしまった。
光陰矢の如し。私と梁峰は高校三年生になった。学習のプレッシャはおもかった。梁峰は昔から、進路が重慶医科大学と決めたが、私の成績だと、入学できそうもなかった。しかし、梁峰と同じ大学へ進学したいと思っていた。梁峰に聞いた：夢に向かって続けてがんばるか。彼の答えにびっくりした「医者になって、人を救おうと思った自分は馬鹿だった。現在、ようやくわかった。病気になる原因は業力にある。法輪功を練習すれば、業力が消され、病気が治る」。その話を聞いた私は、もう一度目の前の梁峰は私が知った梁峰ではなくなったことを気づいた。私は知った梁峰はずっとお医者さんになるのが夢だった。しかし、全部は変わった。
高校三年生の下半期、梁峰の成績は暴落した。テストの成績が悪かった。梁峰の母親は毎日梁峰をつれて家で座禅を組んで練習ばかりをしていた。息子と自分が一緒に円満になることを求めていた。ラーメン屋の商売はほっとき、梁峰の学習にまったく無視した。梁峰の父親はそのため、何回も母親と喧嘩した。担当の先生から梁峰の家に何回も電話をした。理由は梁峰がよく学校をさぼった。そのまま行けば、梁峰の将来は台無しになる。
1999年大学入学試験に、梁峰は参加しなかった。私はほかの省の大学に合格した。そのとき、国は法律に従い、法輪功を取り締まった。私はすぐにこの情報を梁峰に言ったが、梁峰は国が間違ったと言い返された。
大学に入って、よく梁峰の父親に電話をし、梁峰の近状を聞いたりしていた。思いがけないことで、梁峰は法輪功に溺れたため、病気にかかっても、薬を拒否した。梁峰の父親は梁峰がひどいせきをしながら、薬を飲まずにいた。それどころか、よく母親と一緒に、法輪功のチラシを配布に出かけた。父親はどう止めてもだめだった。
その後、年明け、夏休みと冬休みは家へ帰って、梁峰を見に行った。しかし、完全に赤の他人に扱われ、相手にしてくれなかった。梁峰の父親はすでに絶望し、わたしも自分の力不足で落ち込んだ。2002年梁峰の父親はラーメン屋を譲度し、出稼ぎに行った。
2003年7月、私の大学は無事に卒業した。梁峰と一緒にいるため、地元で就職活動をやめて重慶に戻った。どきどきしながら、梁峰の家に行ったら、肺の病気にかかったことがわかった。あの時の梁峰は非常に痩せてきて、せきがひどかった。病院に行ってくださいといったら、なにもわからないと梁峰が言い返された。梁峰の母親に言ったら、私は梁峰を殺すといわれた。あれ以来、梁峰の母親は二度来るなといわれた。梁峰と私の次元が違うといわれた。
その後、梁峰は毎日病気の体で母親と一緒に座禅を組んで練習をしていた。病院に一回も行かず、薬一錠も飲まずにいた。こうやって、体の具合は徐々に崩れてきて、せきがひどくなり、時々血もせきと一緒に出た。その場合でも、梁峰の母親は梁峰が毎日自分と一緒に練習するように要求した。急いで練習し、業力を消さないと、病気が治らない。体もよくならないと言った。
2004年5月6日、梁峰はもう一度大量にかっけつをし、家に倒れた。梁峰の母親は驚き、救命センターに電話をした。病院で梁峰が肺癌の末期と判断され、時間の問題だ。私は病院に駆けつけたとき、梁峰が入院した三日間になった。意識不明状態になった梁峰を見ながら、涙が止まらなかった。梁峰はわたしがわからなくなるぐらいにがものすごく痩せた。病棟には、呼吸機械の音しか聞こえなかった。
2004年5月10日午後、梁峰は永遠に呼吸を止めた。24歳だった。悲しすぎた母親は事実を受け入れられなくて、精神が異常になった。梁峰の母親は後引越しをして、私は二度会わなかった。
