あなたは一ヶ月前にリッチモンド市で「神韻」公演のチラシとアピールを見かけたかもしれないが、「神韻公演団」は5月5日同市での公演を突然キャンセルされた。
リッチモンド「神韻公演」の主催者代表王彤は声明を発表した。公演取り消しの理由を「『神韻』芸術をあのような環境でうまく表現できない」とした。
神韻という会社は2006年にニューヨークで創立された。一見、外国籍の華人によって創立された企業のようだ。彼らは5000年の中華文明の台頭を使命にすると自称している。実は法輪功と密接な関係がある。法輪功の別称は法輪大法で、李洪志によって1993年(編者:実は1992年)に作られたものだ。1999年に中国政府に取り締まられた。リッチモンドの「神韻」はワシントンの法輪大法協会によって主催される公演だ。
神韻の宣伝品に、「きれいな音楽、驚嘆するほど踊り、美しい景色、永遠の伝説…」と書かれている。しかし、信仰する宗教を変えるように観客を勧誘する、法輪功の信者が中国政府によって迫害される内容が含まれているというコメントもある。また、法輪功自身も非議が伴う新興宗教のひとつだ。
2000年、『ニューヨークタイムズ』の記者Craig Smithはある報道で、「西側の民衆は法輪功運動とそのカルト的な考え方をあまり知らない。これは法輪功の信者がだまされている証で、その教主はペテン師だ。」と書いた。
法輪功の創立者李洪志は多くの物議を醸す考えを示した。たとえば、「醜い同性愛は理性を喪失した汚い心理的変態の表しだ」、ハーフは「身体と理智が不健全な」人間、「宇宙人は科学を利用し人類を間違う方向へ導き、人類を代えようとしている」などがあげられる。
「神韻」公演はいったいどんな公演か、リッチモンドの市民はこの目で判断する機会を失った。カーペンターズシアターのスポークスマンJaySmithは「公演は同劇場の基金会が主催するプロジェクトではないから、取り消しの理由がわからない」と話した。