法輪功の書籍と各種調査資料によって明らかにされた宗教的な内容の要約
1)宇宙論
法輪功は仏教と道教原理に気功を結びつけた混合宗教性を持ったものである。 法輪功の法輪大法は仏家の修練大法として宇宙の最大の特性である真、善、忍を根本として演化原理に従って修練し、 人間の心性を磨くところにその目的がある。 一定の修練方法によって功力がたまると自動的に内功を持続させる法輪へと転換される論理であり、 体内組織までも見透かすことの出来る神通力が生ずると主張する。
2)超常的科学から
法輪功の修練者達は論語(転法輪 中)の言葉を引用し法輪の高エネルギー物質は霊性を持っていると主張する。 法輪功体系を超常的科学であると説明している。 外国の嘘探知機専門家が植物の精神世界を証明したという噂を引用して (転法輪pp404-406 第8講義中“気を採集する” §植物の精神世界を証明した。 §植物にも人間と同等な精神世界があると主張する。 法輪功を行う追従者達は法輪功修練をすればイエスよりも高く、釈迦より高い 大きな宇宙全体の主であり、王であり、釈迦になれると言う。 このように言って李洪志自身も自分を神格化している。
3)SBS放送“それが知りたい”放送での“宗教的内容”(1999年9月4日)
李洪志は気功修練模範を見せる時、 仏教の袈裟を着て蓮の花の台の上に座り右手を上げ親指と人差し指で輪を作り左手は前に下げ目に向かって手を広げている。 これは釈迦の姿である。自分が釈迦である事を示しつつ修練している。 李洪志は地球が爆発する世界の終末が近いと主張し、法輪功の修練だけがこの終末を避ける唯一の道であるとした。 仏教の中の仏家の功法を発展させたものである。 李洪志は1999年時限付終末を主張し、1997年へと終末を早めることも出来るし、 遅らせることも出来ると主張している。 『転法輪』の書籍の内容は仏教と道教の教理的内容が多く記されている。 これに対して、法輪功の書籍には終末に関して81回も言及している。 中国政府側が法輪功に反対する核心の理由は、李洪志の神格化主張と地球終末論の主張のためであるとSBSが放送した。 法輪功の本には、心から修練する弟子に身体を 私(李洪志)の法身が行って調節させるのだと言っている。
4)神韻芸術団公演について
神韻芸術団公演の核心は法輪功の宣伝と時限的終末論の主張である。 全ての罪悪世界が法輪功によって滅亡から救われるという結論である。
5)中国政府発表文によれば
李洪志は法輪功修練に反対する人々を「悪魔」と呼び、 この悪魔が法輪大法を破壊してしまているという。
*李洪志の邪説
李洪志『転法論』等の書籍や多くの講話において、徳は白色の物質であり、 その反対となるのは黒色の物質として業報(ごうほう)であるとした。 彼は法輪大法を話す時、学習者の腹に法輪が下り法輪がその腹に正しく回ると 宇宙から力を吸引して身体の各部分へ供給され自分が救われ、 反対に回ると法輪が力を放出して周囲の人に力を加えその力を受け取ることで他人が 救われるというとんでもない事を主張する。 法輪功を修練することにより、この法輪で徳を高め、業報(ごうほう)を低くし、 体を浄化することにより最終的には功を立てること、悟りを開くこと、 霊魂不滅に至り人々を天国の極楽世界へと導く事が出来ると言っている。