凌雲信は綿陽市游仙区街子郷九洞村の農民で、今年74歳、“身体受益型”法輪功修行者である。教育程度が低く、病気がちであった。治療途中で法輪功邪教の誘いを受け、興味本位から無我夢中となり抜けられなくなった。筆者はボランティアとして数年にわたる実際の活動を通じて、凌雲信が“法輪功”“無病健康”といったうそから徐々に抜け出し、“夢中”から正常に戻るのを助けた。
1.科学を基本に、凌雲信に依然病気が存在する事を理解させた
筆者は接触して理解したが、1999年春節前、凌雲信は長期の慢性病があり、街子新橋病院の民間漢方医学部に通っていたが病状は一進一退で効果ははっきりしなかった。凌雲信と妻は敬虔な仏教徒であり、毎月1日と15日には近くの寺に行って焼香し、平安を求めていた。1999年元日に凌雲信が観音様に“焼香”して坂の上で休んでいる時、王という女性が、凌さん、あなたは一年中病気だけど、私達と“法輪功”をやったら病気が無くなる。無料だし試してみたら。と紹介した。凌雲信は自分が病気がちで身体も良くない、無料なら駄目元で、と当地の活動場所で“法輪功”の修行を始めた。
修行中、他の修行者達が絶えず凌雲信に対し、各地で多くの人が“法輪功”によって起死回生、健康を回復した、“法輪功”はすごいもので、他の修行とは比べ物にならない、等と語った。凌雲信はこうした暗示を受けて身体に変化が無い感じではなく、“法輪功”が確かに病状を緩和して頑固な病気が治る良い“修行法”だと感じた。凌雲信の勧めで妻も修行してみたが身体には何の変化も無かったので参加をやめると共に夫にもやめるよう話したが、凌雲信はこの時既に“法輪功”から抜けられなくなっていて“真相談”を語ったり宣伝物を撒く等の非合法活動を行ない、公安機関に訓戒されたりした。
凌雲信と付き合い始めた頃、教育程度が低く(基本的に勉強していない)、身体が良くなればそれは“法輪功”のお陰であり、“法輪功”を修行しなければ直ぐに死んでいただろう等と何時も考えていて、政府による“法輪功”組織の取り消しに対して不満が強かった。修行により身体が良くなる事は、“法輪功”が身体を治してくれた、と考えていたので、私は徐々に“法輪功”では病気を治せず、治った人もいない、と反復して凌雲信に対してこの事件を説明し、修行は無益で人を害するとして彼が心中の“魔物”を取り除くようにした。
凌雲信が真実の状況を認識するよう導くには、凌雲信の協力が必要であり、修行を始める以前の治療状況や信頼出来る医者を知っておく必要もある。凌雲信と家族、隣人との話しを通じて、修行以前に病気になると新橋病院の袁医師の診察を受け、漢方薬を調合してもらい、効果は良かった。今でも息子や嫁は袁医師に掛かっている。本人も袁医師の医術と考え方を信用していたので、何度も話し合って納得してから、一緒に袁医師を訪ね、漢方の“望、聞、問、切”にて彼の“脈”を検査した。詳細な“望、聞、問、切”を経て、袁医師は明確に凌雲信の過去の病気は良くなっていないどころか更に悪くなっている、皮膚病は肉眼でみても悪いのに、良くなった、と騙されている、急いで治療しないと後遺症が残る、と述べた。
その後、私と家族は一緒に何度も三甲病院―――綿陽市の中心病院、綿陽市漢方病院及び街子郷病院に行き健診を行ない、漢方医の“診察”を受けたが具合は全く良くなっていず、喘ぎやひどい皮膚病があった。治療と検査の途中で、私は以前の自分の検査表と彼と一緒に受けた検査表を対比し、自分達の身体は変化するので検査結果と医者の提案に基づき治療すれば、症状は緩和或いは解消すると述べた。
以前、凌雲信の家に行くと、農作業中“息が切れる”とすぐに休憩し元気ではなかった。ひまな時に“法輪功”をやっても症状は変わらなかったが、逆に自分は心が“誠”でなく、“業力”が足らず、“真相”に到っていない、と言っていた。検査と診察を経て2011年の冬にあえぎの症状は全面的に緩和され、凌雲信はやっと“法輪功”では病気が治らず、治療が遅くなったりして自分と家族に取り返しのつかない損害が生じる、と信じるようになった。
2.身近な典型的事例で“法輪功”の病気治癒のうそを暴く
2012年9月に凌雲信の妻が老死し、凌雲信は大きな打撃を受けた。夫婦は連れ添って50年余りであり、本人は妻のため、長生きのためにもなると修行していた。連れ合いの死去で本人はやっと人の生病老師は普通の自然現象なのだと認識した。誰も自然を超越して“超能力”を持ったり、“全知”や“万能”なのではなく、“法輪功”をどれだけ修行しても永遠の青春や不老不死は不可能だと知った。
同時に私は『凱風ネット』を通じて李洪志の妹の夫である李継光が腎臓と心臓病で亡くなったと知り、急いで関連資料をプリントして凌雲信の家で説明を行なった。妻の死去は自然現象であり、李継光の死も普通の自然現象である、と話した。李継光も病気中は皆と同様に入院し、皆と同様に注射して薬を服用し、皆と同様に死去したのである。李洪志の妹の夫は“老師”
李洪志の教えを受け一緒に住んでいても長生不死や無病息災ではなかった。こうして一定の時間の後、凌雲信は私に述べた。李洪志という“主仏”の妹の夫であっても秘密に入院し、疾病からは逃げられず、生老病死という自然現象から離脱出来なかった。我々のように“師父”から遠く、仮に“法輪功”を修行して病気が治せるかというと、苦痛と共に死ぬだけである。後悔しないというのはうそであり、妻の死去は私にとって重い“一課程”であった。もう“法輪功”は信じない、絶対信じない。それを想うと爽やかになる。
凌雲信近影