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魅力のある雲南省の町、和順

2009-12-01 ソース:CRI

中国南西部、雲南省とミャンマーが接する国境線に、和順という町があります。この町は600年の歴史があり、多くの観光客を魅了してきました。

和順は、雲南省保山市の騰冲県にあります。騰冲県の中心部から南西方向に向かっていくと、道路の両側に緑の水田と曲がりくねって流れる川が見えてきます。その向こうには、山のの上の方に住居が見えてきました。そこが和順です。

和順に入ると、すぐ田園生活の雰囲気が伝わってきます。この町は、古い屋敷、祠、中国の伝統的な門、東屋などが小路によってつながり、また、巨大な木が町のあちこちに見られます。この町を歩いていくと住民が木の下に置かれた石作りのベンチに座っておしゃべりをしている姿が見られます。この町の周辺はほとんどが水田で、湖もあり、蓮の花が咲いていました。2、3のお年寄りが、柳の日陰でのんびりと川釣りをしていたこの風景を見ると頭の中に中国の水墨画が浮かびます。

和順には、独特な建物があります。それは洗濯亭です。この洗濯亭についていえば、和順が華僑が多いという歴史に触れなければなりません。和順は中国南西部の境界線にあり、その隣はミャンマーです。古代、和順の人々は、南アジアと東南アジアの人を、「夷人」と呼んでいました。男は大人になると南アジアと東南アジアの各地に行って商業を始めました。家を離れている男は、家族のことが気になりました。妻たちが衣服を洗うとき、雨、風を凌ぐ場所が必要だと見ていました。そして、清王朝の時代、人々は資金を集め、故郷の川のほとりに洗濯亭を作りました。

時間のたつのは早いものです。この洗濯亭をつくった人はとっくの昔、亡くなりましたが、洗濯亭で衣類を洗う音は絶えたことはありません。大都会の喧騒から離れ、ここの住民は昔の自然かつ素朴な生活スタイルを守っています。女性たちはいつも仲良く洗濯亭で衣服を洗濯します。住民の趙秀星さんは、洗濯機を買いましたが、やはり洗濯亭で衣類を洗うのが好きなようです。趙さんの話です。

「毎日、洗濯亭にいく。例えばかけ布団のカバーを洗う時、いつも石鹸をもって洗濯亭にいって洗う。家には洗濯機があるが、電気代が高いし、粉石鹸をたくさん使わなくちゃいけないし。洗濯亭に来ると、洗濯できるほか、おしゃべりもできる。ここは女性たちの交流の場所である」

和順の町を歩くと、ここの文化的な雰囲気が強く感じられます。住民は、田畑を耕し、商売と儒教への崇拝を結び付け、知識と文化を学ぶ精神を代々伝えていきました。和順では、中国の鎮という行政区域が創設した図書館があります。この図書館は蔵書が8万冊あり、この中に珍本、希少本が少なくありません。図書館の関係者によりますと、現在、この町には住民が6000人います。そのうち半分ぐらいの3000人は図書の貸出カードを持っています。和順の住民は文化と教育などへの関心が高いことが伺えます。これについて和順図書館の前館長の寸茂鴻さんは、和順図書館の歴史を紹介してくれました。

「これまでの数百年で、私たちの先祖は、この道理を悟った。つまり、村の立ち遅れた状況を変えるため、知識を学ぶ、学校を設置する必要があるということだ。この考えの下で生まれたのは、1928年設置された和順図書館と1940年に創設され益群中学校だ」

住民の劉富慶さんは和順図書館で新聞や雑誌を読んでいます。劉さんは、毎日勤めを終えると、この図書館に来て、新聞を読んで、関連資料を調べます。この図書館の役割について、劉さんは次のように述べました。

「今は、中国では調和の取れた社会を構築することが唱えられている。実は数百年間、ここの住民は、鎮の入り口に立てられた中国伝統的な建築様式のパイファンに、「士和民順」と書いた額を掲げました。これは人々の調和の取れた社会への憧れ、天、地、人の調和的な共存への求めを示している。和順の住民は礼儀を大切にするので、みんなが非常に素朴な生活を送り、喧嘩などはあまりしない」

美しい自然環境、素朴な住民、深い文化的な基礎、これらは多くの観光客を魅了してきました。四川省からの観光客、張さんは、和順の文化的な雰囲気が好きです。張さんの話です。

「文化面ではこの町には8万冊もの蔵書がある図書館ということは考えられない。中国のほかのところではめったにない。図書館の歴史が長く、多くの戦火から生き残ってきたため、文化や風習はその次の世代に伝承することができる。もう一点は、ここには火山、滝、温泉、地熱などの観光資源があり、ここの住民は勤勉かつ素朴で、これらのすべてが好きだ」

和順は、生きている古代の町で、現地の住民は先祖からずっとレンガと木で作られた住宅に住んでいます。ここを観光地にしたことは、いろいろな問題をもたらしました。一つは、観光客の増加は、住民の生活に影響を与えるかという問題です。これについて、和順鎮人民代表大会のイ紹波さんは、次のように語りました。

「和順の住民は、これまでと同じように開放的で、一部の人は胸襟を開いて外の文化を吸収した。観光客がここにやってくると同時に、先進的な文化や理念をここに持ってくることがある。住民はこれらの文化と理念に接触するチャンスがある。住民の生活は観光客に邪魔されたことはないと思う」

和順、風光明媚な町、和順、文化的な雰囲気が濃い町、和順は中国南西部の綺麗な観光スポットで、皆さん、是非時間を作って、ここに足をお運びください。

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