『甄嬛伝』の日本語版ポスター
中国ドラマ『甄嬛伝』が日本のテレビで放送され、話題となっている。このドラマを日本に導入したアジア リパブリック エンターテインメントの社長は2回見たと明かしたうえで、「5年後も10年後も語り継がれる名作になると言ってよい」と述べた。
『甄嬛伝』日本上陸 第1話放送後すぐに話題に
『後宮甄嬛伝』第1話が6月18日、日本のBSフジで放送された。『宫廷の诤い女』に改名され、全76話を3部に分けて10月まで放送される予定。中国語音声、日本語字幕で放送され、翻訳を担当した日本のアジア?リパブリック?エンターテインメントは、「内務府」や中国の古詩の「弦外の音」などのわかりにくい台詞に説明をつけ、視聴者が理解しやすいようにした。
放送から1週間で話題になり、視聴者は約3927万人となった。BSフジの担当者によると、テレビ局には『甄嬛伝』の宣伝スタッフがいるだけでなく、特集を設けてウェブサイトを紹介した。第1話放送後、反響を呼び、サイトのアクセス数は5倍になり、今も増え続けている。また、テレビ局はドラマに関する問い合わせの電話を多く受けている。
月曜日から金曜日の17時台に放送されるため、日本の主婦層や学生の間で人気となった。この「史上最強の国際的な清朝時代の宮廷劇」の放送後、日本の各娯楽掲示板ではネットユーザーが意見を次々と書き込んだ。
支持する声が多数で、「76話もあり、特に心を打つものでなければ、見続けることはできない。ドラマの脚本家、役者、スタッフの強いチームワークを感じる」「雍正帝は『歩歩驚心』にも出ていた。後宮の女たちが彼をめぐって闘争を繰り広げる様子は非常ににぎやかだ」などと書き込んだ。
日本の視聴者を最も引きつけたのは、劇中の華麗な衣装、道具、風景である。「韓国と中国の財政部は時代劇を支援しているのでは。衣装が豪華すぎる」「衣装と髪型がいい。女優たちもすごくきれい」「このような華やかな格好とアクセサリー、目上の人に対する姿勢に時代を感じる」などの書き込みがあった。また、「日本のドラマは終わりだな。ドラマとそれにかける金を見ると、日本のあまりの不景気さにため息が出る」や「日本のテレビ局は、韓国ドラマにかける金を中国の時代ドラマに投じるほうがよいのでは」と皮肉る書き込みもあった。
多くの視聴者は、このドラマを見るために生活が「狂った」という。「76話は長い。急いで仕事と家のことを済ませて、テレビの前に居座る。疲れるけど充実している」「清朝時代の歴史に興味がわいた。しょっちゅうウィキペディアで清朝時代の歴史について調べている」「先生が中国のドラマは怖いと言っていた。中国のドラマを見るために休みをもらう人もいるそうだ。自分もそうなりそう」などの書き込みが見られた。
一方、ドラマのあら探しをする視聴者もいる。あるネットユーザーは、ドラマが史実と合っていないと指摘。また、「中国の泣く演技はアジアの国の中で最低」「最後には、びんたを食らわすシーンも簡略化された」など毒舌な意見もあった。