清華大学は5年前、長年にわたり海外に流出していた戦国時期の竹簡(略称「清華簡」)を収蔵したが、このほどこの竹簡の第4回研究成果を発表した。今回は清華簡文献3点が発表されたが、そのうちの「算表」文献は数学史専門家から現在国内で発見された中で最も初期の実用的な計算器具であると認められただけでなく、これまでの里耶秦簡九九表や張家界漢簡九九表、西北で出土した漢簡九九表といった古代の乗法表を上回る計算機能を備えており、「中国の数学史、ひいては世界の数学史上における重要な発見」と呼ばれている。京華時報が伝えた。 写真は清華大学が発表した同学所蔵の戦国竹簡(肆)の研究成果。「算表」はこれまでで最も古い実用的な計算器具と見られている。