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故郷の味(前編)

2014-09-05 ソース:Xinhua

みなさん、故郷の味と言えば、何を思い出しますか?故郷の名物料理の味だと思う人もいるでしょうし、故郷の母の味と言う人もいると思います。その馴染みのある味は、故郷を遠く離れた旅人の心を暖めます。今回の中国メロディーは、美しい中国音楽の中の故郷の味を探しましょう。

 

忘れられない味

故郷の味。四川省の人にとっては麻辣火鍋(マーラー火鍋)の味、蒙古族の人たちにとってはミルク茶の味、広東省の人たちにとっては飲茶の味……。どんなに美味しいものを食べても、やはり故郷の味を心が求める、それぞれの思いがありますね。故郷の味に母の味を求める人は馴染みの味の中に少年時代の思い出があり、酸っぱさ、甘さ、苦さ、誰にも忘れられません。

食にこだわる広州

中国東南部の海沿いにある広東省は食にこだわる地域として有名です。広東料理は食材が豊富なうえ、調理法も様々です。

 

中国に「食在広州、玩在蘇州(住むなら蘇州、食べるなら広州)」という諺があるように、特に広州料理は古くから有名でした。広東省の各地の名物料理の集大成であり、様々な美味しい広東料理を満喫できます。広東省の人たちにとって、故郷の味は非常に豊富です。美味しい肉まんや蒸し餃子を代表とする大人気の飲茶や海鮮料理など、いっぱいあります。

熱く辛い「麻辣燙」

四川省は三国時代の「蜀」が位置した場所で、歴史上重要な舞台となりました。四川省もまた、豊富な物産に恵まれ、古来より天府の国と言われていました。

 

唐辛子、山椒などでつくる四川料理は麻辣と言われる痺れるような辛さで有名です。地元の人たちにとって、故郷の味はやはり唐辛子の辛さでしょう。特に四川料理の中の「麻辣燙」、熱く辛いしゃぶしゃぶ風の鍋料理が地元の人たちの大好物です。夕方、家族が鍋を囲むひとときは、一日で最も楽しい時間です。まさに家族の愛の味ですね。

美味しいミルク茶

中国北方の蒙古草原に暮らす蒙古族は昔から遊牧生活を送り、騎馬民族と呼ばれています。そんな蒙古族の人たちが最も好む飲み物がミルク茶です。

 

その味は甘くて美味しく、まさに故郷の味です。蒙古族には「一日何も食べずにはいられるが、ミルク茶なしではいられない」という話があります。寒い冬、放牧から戻った蒙古族の人たちが家族と一緒に熱いミルク茶を飲みます。体が温かくなり、心も豊かになります。

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