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日本の個性的な菓子

2014-10-19 ソース:人民日報社

 

日本にはさまざまな種類の菓子があり、外観から材料に至るまで多種多様だ。記者の調べによると、職場専用の菓子だけでも多くの種類があり、その中には謝罪専用の菓子もあるという。日本の菓子は気持ちを示すものが多く、その場に応じて贈り物や食用にできる。開運を祈る「開運セット」などがその一例だ。

謝罪専用の変わった菓子

東京都新橋は日本のサラリーマン街だ。新橋駅につながる大通りには、和風の店が建ち並ぶ。赤い傘に設置された木製のテーブルには、恵比寿様の腹のような和菓子が並べられ、店ののぼりには「切腹最中」と書かれていた。これは謝罪専用の菓子で有名な和菓子の専門店「新正堂」だ。最中は四角形の干菓子に甘いあんこを包んだ和菓子で、二重の食感を楽しめる。最中は日本統治時代に台湾に伝わり、「最中」、「最中餅」と呼ばれた。切腹最中は、同店の主力商品だ。商品の名称は日本の有名な歴史物語「忠臣蔵」から来ている。同店は、赤穂藩主の浅野内匠頭が切腹した屋敷跡に位置する。1912年創業の老舗店の新正堂は、切腹最中を売り出した。

 

 

   開運セットで開運祈願

切腹最中は肌色に近い皮で腹の形を作り、赤色のあんこを詰める。見た目は切腹のように見えるが、血生臭さはなく、むしろどこか愛嬌があるほどだ。食感がよく甘すぎず、あずき独特の香りを楽しめる。切腹は自分の過ちを認め、反省していることを示す行為であり、自己の責任を追及する最も厳しい手段とされている。仕事のミスで取引先に迷惑をかけた場合、日本人は気持ちを表す贈り物を持って自ら謝罪に行く。ゆえに切腹最中は絶好の選択肢となっている。取引先を喜ばせると同時に、反省を示すことができるため、許しを請いやすい。

日本経済新聞は、日本企業の謝罪の方法に関するアンケート調査を実施した。まず口頭で謝り、相手の目を真っ直ぐ見ながら気持ちを込めて謝意を表することが、最良の手段とされた。許しを請うためには率直に過ちを認め、責任を部下に押し付けたり、嘘を言ってはならない。メールだけで終わらせようとするのは最大のタブーだ。祝祭日に謝罪に行く場合は、謝りながら言い訳をしてはならず、土下座もタブーとされている。謝罪の正確な手段を把握した上で切腹最中を贈れば、謝罪がよりスムーズになり、許してもらえる可能性も高くなる。

謝罪用の菓子の他に、新正堂はサラリーマン専用の菓子(景気上昇最中、出世の石段、開運セットなど)を販売している。日本が長年不況に陥っていることから、店主は日本経済の回復を願い、景気上昇最中を発売した。これは日本の小判の形をした菓子で、包装紙に「景気上昇最中」とプリントされている。この縁起の良い贈り物は、受け取った人に商売繁盛の希望をもたらす。営業担当はこの贈り物を持てば、商談成立の可能性が高くなる。石段のような形をした出世の石段は、サラリーマンに喜ばれる。開運セットは誰にでも贈れる万能型の菓子だ。

個性的な菓子がブーム

日本では最近、結婚記念日、誕生日、入学などの記念日に、菓子を手作りすることがブームになっている。有名なチョコレート店や菓子店は、消費者が携帯電話で撮影した写真やメッセージなどを使ったパッケージや菓子を提供している。青森県のせんべい店は、消費者がスマートフォンで撮影した写真をせんべいにプリントし、一つ一つ包装している。これはそのまま食べることもできる、最良の記念品だ。ネスレ日本は、記念日特別のチョコレート菓子を販売している。菓子は一般的に一箱2100円で、中には2590円に達する商品もある。日本では類似するサービスが増加中で、一部の店はこれを宣伝手段とし、無料で提供している。

(チャイナネット)

 

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