10月は収穫の季節。この季節は中国で最も人気ある結婚シーズンです。数年前、中国の若者の間では西洋式ウエディングがとても流行ったことがありました。しかし、ここ数年は中国の伝統的なスタイルの結婚式のブームが起きています。今回の中国メロディーは、音楽で、賑やかな中国の伝統的な結婚式の様子をお届けします。
花嫁の輿
結婚式の朝、新郎は馬に乗り、花嫁の乗る輿を先導し、銅鑼、チャルメラ、太鼓など中国の伝統楽器からなる楽隊を率いて、花嫁を迎えに行き新居まで連れてきます。一部の地方ではこの時に「花嫁いじめ」をするという変わった風習が残されています。
ノーベル文学賞受賞の莫言の「紅いコーリャン」の中でもこの風習は登場しています。この「花嫁いじめ」は、物語の中ではヒロイン「九児」と輿の担ぎ手?余占鰲の恋の始まりの場面にもなりました。
結婚の宣言
紅い花嫁衣装を身にまとい、頭に紅い絹の布をかけた新婦が、新郎の家に迎え入れられると「拝堂成親」という儀式が始まります。
この儀式によって二人の結婚が宣言されます。
地方劇?黄梅劇の織姫牽牛伝説の作品「天仙配」。この中で天女は人間の男?董永と愛し合った後、二人が最初に出合った場所のえん樹の木を仲人に、土地の神を司会にし、最も素朴で最も壮大な結婚式を挙げます。この場面で流れる劇中歌「家路につく夫婦」は結婚宣言の名曲となりました。
洞房
「洞房」とは新婚夫婦の新居の寝室のことです。中国の民間にはこの「洞房」にかかわる逸話が多く残されています。宋の時代の詩人?蘇軾の妹?蘇小妹は当時、才女として知られていました。彼女は名詩人秦少遊と結婚する時、夫の才能を試すため、「私が出した3つの問題に答えなければ、洞房に入ることができませんよ」と冗談半分に言うのです。秦少遊が3つの問題になんとか答えられたのは、夜明けのことでした。そして、やっと洞房に入れたのです。
番組でお送りした曲
1曲目? 大花轿(花嫁の輿)
この歌は1990年代の民謡歌手?火風のヒット曲です。
歌詞:
太陽が昇り、僕は山を上る
頂上についたら、唄を歌おう
歌声は彼女に
僕の歌声を聴いて彼女が笑う
彼女は僕が輿で迎えに来るのを待っている
2曲目? 夫妻双双把家還(家路につく夫婦)
歌詞:
木の上の小鳥は恋人同士。
緑と豊かな水の山々は笑顔をみせる。
君とぼくは鴛鴦のように
一緒に地上で人間と暮らそう
3曲目? 鹊桥仙(鵲橋仙)
宋の名詩人秦観の名作「鵲橋仙」をモチーフにした同名タイトルの歌です。鵲橋とは、カササギでできた橋。七夕の夜、カササギが集まり、天の川を渡る橋となり、織姫と彦星がその橋を渡って会うと言う伝説があります。この名作は織姫と彦星の伝説を元に書かれたものです。
歌詞:
やさしい思いは水に似て 流れて行ってしまう
素敵な時は夢のように過ぎていく
カササギの橋をまた渡って帰って行くのは忍び難い
2人の思いが永遠のものならば
どうして毎朝毎晩、会うことだけにこだわる必要があるだろうか