劉少賓公使と王漢平副社長に作品説明を行なう駱芃芃氏
第2回中日「共鋳大器」シリーズ展の「中国印鑑の世界in東京――駱芃芃篆刻書道芸術展」が東京中国文化センター(東京都港区)で開かれている。8日の開幕式には、鳩山由紀夫元首相や駐日中国大使館の劉少賓公使、両国の篆刻?書道界の著名人らが出席した。
今回の展覧は中国外文局と中国芸術研究院が共催し、人民中国雑誌社と中国篆刻芸術院、東京中国文化センター、広西旅行発展グループが共同で実施した。昨年の「共鋳大器――中日政治家、芸術家共同制作 宜興陶磁器作品展」の開催成功に続く第2弾で、中国現代篆刻芸術の大家で中国篆刻芸術院院長の駱芃芃さんの近作を展示している。
今回は諸子百家の警句をテーマに駱さんが心を込めて制作した篆刻と書道の作品を展示。また彼女と村山富市、鳩山由紀夫の両元首相、程永華?駐日中国大使、王文章?中国芸術研究院院長、周明偉?中国外文局局長らの合作で、両国が代々友好的に手を取り合っていくよう願った作品も並んでいる。このほか今回の展覧会のため、駱さんは特に阿倍仲麻呂と松尾芭蕉の和歌や俳句を題材にし、中日両国の人々が古来より友好的に往来していたことを示している。
古人や先賢の知恵と両国交流の美談は「共鋳大器」の創意の原点だ。中日関係がどの歴史的時期にあっても、文化交流は常に互いの付き合いの重要な形式の一つだ。それによって双方の人々は互いを理解し、素晴らしいと感じ、受け入れ、協力して共に繁栄する機会をより多く持つことができる。「共鋳大器」は両国の文化的な懸け橋として引き続き中日間の文化交流を促し、中日関係の改善と発展のために力を尽くす。
劉少賓公使
劉少賓公使は開幕式のあいさつで「両国の文化交流は一貫して両国関係の健全な発展と交流?協力をつなぎ留める懸け橋であり、重要な絆でした。駱院長の今回の展覧会を頼りに、中日友好の『大器』をより堅固に作り上げ、中日間の『友愛』を真に実現するよう希望します」と述べた。
「共鋳」作品の作者の一人として、鳩山元首相は「篆刻芸術が日中友好の懸け橋になり、今後さらに大きく発展するよう望みます。駱さんの展覧会開催は日中友好の兆しを示していると思います。駱さんの篆刻?書道芸術で日中両国間の友好を促進するよう希望しています」と述べた。
展覧会の実施団体の一つである人民中国雑誌社の王漢平副社長は「中国には『真心を込めてやれば金石といえども切り開くことができる』ということわざがあります。芸術家と政治家が注ぎ込んだ無限の『真心』をこの精巧で美しい篆刻作品の中から友人の皆さんが感じられるよう祈っています」とあいさつした。
駱さんは「作品の中の『共鋳大器』の部分は中日両国の人々の友好が金石のように長く続き、黄河と富士山のように『高山流水(真の友人)』が長く続くことを象徴しているのです!」と語った。