31歳の胡偉さんは中国江西省南昌市の漆画家です。15歳から現代的な漆画の創作を始め、今では多くの大型壁画作品が南昌市の名所「滕王閣」をはじめ、江西省の観光地や博物館のほか、広州と武昌の駅にも飾られています。
現代漆画には7000年の歴史を持つ漆芸の技法が応用されており、中国画や油絵に比べ制作の周期が長く、工程も複雑です。制作工程では卵の殻を使うことが欠かせませんので、「卵殻画(蛋壳画)」とも称されています。
胡さんは、漆画の作品は内容が豊かであり、その画材となる素材の種類もまた豊富に必要だと語ります。美しい作品を創り上げるため、少なくとも数ヶ月、長い場合は一年またはそれ以上の制作期間かかるそうです。(トントン、謙)