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地下鉄サリン事件から21年 現場の駅で慰霊式

2016-03-23 ソース:kaiwind.com 作者:虞杨(编译)

  

オウム真理教による地下鉄サリン事件から20日で21年になり、現場となった東京の地下鉄?霞ケ関駅では犠牲者の慰霊式が行われました。

平成7年3月20日に起きた地下鉄サリン事件では、東京の都心を走る地下鉄の車内に猛毒の神経ガス、サリンがまかれ、13人が死亡し、およそ6300人が被害を受けました。

事件から21年となる20日、現場の1つとなった霞ケ関駅では、事件の発生時刻とほぼ同じ午前8時に駅の職員たちが黙とうをささげました。駅の構内には献花台が設けられ、遺族などが花を手向けて犠牲者を悼んでいました。

地下鉄サリン事件では、10人の死刑が確定した一方、実行役を送り迎えしたとされる高橋克也被告(57)は逃亡を続けていたため去年から裁判が始まり、1審で無期懲役を言い渡され、控訴しています。

霞ケ関駅の助役だった夫を亡くした高橋シズヱさんは「事件から21年になりますが、悲しみや怒りはあの日のままです。事件を知らない人も増えていますが、裁判は続いており、オウム真理教から名前を変えた教団などへの入信者も後を絶ちません。決して事件を忘れてはいけないし、風化させないよう伝えていきたいと思います」と話していました。

通勤途中に丸ノ内線の車内で被害に遭った61歳の税理士の男性は「2メートルほど離れた場所でサリンがまかれ、目が見えづらくなりました。自分も一歩違えば命が助かったかどうか分からず、亡くなった方のことを思うと今もいたたまれません」と話していました。

また、事件に巻き込まれて1週間入院し、目が疲れやすくなったという70歳の男性は「事件のことを忘れられないように若い人たちに当時の資料を見せるなど、自分が経験したことを語り継いでいきたい」と話していました。

首相が献花台に花束

安倍総理大臣は20日昼前、霞ケ関駅を訪れ、駅の事務室に設けられた献花台に花束をささげ、犠牲者に対して哀悼の意を表しました。

このあと安倍総理大臣は記者団に対し、「地下鉄サリン事件で亡くなった方々に対して哀悼の意を表した。改めて遺族の方々にお悔やみ申し上げます。そして、いまだなおサリンの後遺症に苦しんでいる方々にお見舞いを申し上げます」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は、「20年以上が経過したが、事件を決して風化させてはならない。この思いを胸に刻みつけ、卑劣きわまりない事件を二度と起こさないよう、テロ未然防止の対策に万全を期していく考えだ」と述べました。

野中広務氏「事件の悲惨さ伝えることが大切」

地下鉄サリン事件の当時、国家公安委員長として事件の対応に当たった野中広務氏も昼過ぎに献花に訪れ、「現在も被害に苦しみ、闘病生活を送っている人たちもいる。事件の悲惨さを伝え続けることが大切だ。政府にはこのような事件が繰り返されることのないような国づくりを進めてほしい」と話していました。

http://www3.nhk.or.jpews/html/20160320/k10010450021000.html

  

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