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IQ日本:萌え萌!元カルト団員の作った漫画を見よう

2016-10-21 ソース:krynica.info 作者:作者:神田はるよ 編集翻訳:雲景

 前書  

20151116日、日本ウェブサイトトップ3の一つである「ライブドア」(livedoor)の「社会総合」コラムでウェブ作家の神田はるよの文章が掲載された。作者は現在の全日本がカルト問題に目を瞑っていることを深く懸念しているので、文章の中で、ある元カルト団員の作った漫画を主に紹介した。これによって、民衆のカルト問題への重視をアピールし、カルトからの加害を避けようにしてほしいという。下記は凱風網が編集?翻訳したものである。  

 今の日本では、宗教関係の話はタブーのようなものになったらしい。偶に言及されたとしても、大体有名人とかかわりがある、また何処かで教団にまつわる大きな事件があった時に限られる。宗教の話はこんな状態なので、カルト組織の話題は言うまでもなかろう。しかし、ホントに私たちにあまり関係がないのか。それなら、ぜひ読んで欲しい本が一つある。  

『カルトの思い出』(手持望)が作者自身の体験をベースにして作った漫画である。主人公の望太郎は高校生の時、ミステリキッズという雑誌を読んだのをきっかけに、カルトの行った活動に参加し始めた。カルト教主とほかの信者に接触した彼は、完全に誘い込まられた。母からもらった貯金を持って東京に行って、本格的な信者としての生活を送ってきた。  

カルト組織を巡ると言えば、では、日常生活と全く別の世界だと思っている人が多くいるだろう。しかし、この漫画ではただ平凡極まりない世界を描いている。  

作品のなかでは、望太郎たちが町での宣伝活動やグーデターのために特別訓練を受けている。字面では特に異様なものがないが、その中に彼らの普通ではない快感が窺える。もともと見込みがある若者たちが毎日はらはらしている生活を送っていて、まるで青春ドラマのようだが、違うところはただ一つ―――このドラマの舞台はカルト組織であるということだ。  

これを読んで、感銘を受けたと思うのは若者だけではないだろう。  

ある時から、望太郎たちが組織の金力を蓄えるために働いてきた。しかし、メンバーとして雇われたという喜びを感じたのはただ一瞬。仕事というのは、ただ怪しい商品を売っているだけで、これは実は、神様の名で行うビジネス詐欺だと彼らはついに気づいた。原価数百円の「霊石」とか、不治の病も治せる「奇跡の水」とか、これが詐欺ではないか。しかし、彼らは「世界のあるべき姿を取り戻すため」と自分に言ってこの仕事に没頭していたのだ。  

ところが、彼らのような不良な従業者は職場には少なくない。自分が尊敬している先輩もこの中にいるかと考えると、きっと年上の人に嫉妬している、同年の仲間にもおかしいと思われるだろう。考えてみると、社会を生きている人の中に、同感を持っている人は少なくないだろう。  

望太郎たちの多くは地方生活の平凡に絶望したからこそ東京に行く若者であった。時には組織の行為を怪しく思うこともあるが、全ては世界を変えるためだと信じているから、こういう「勇ましい」行為を続いていた。碌でもない生活を送っていて、老衰で死んでしまうことより、むしろ世界を変えようというでたらめに見えることを試みたほうがいいと。この思想は近年しきりに起きた無差別殺人事件とテロ事件などを思い出された。未来への不安や生活上の悩みは人々に疎遠感や厭世観をもたらした。一方、カルトにとって、落ち込んだ心がまさに最高の栄養分だろう。  

漫画の最後に作者の手持さんからの言葉がある。「心が一旦少しでも弱くとか寂しくとかなったら、その何かに頼りたい気持ちがカルトに利用されやすい」と。  

勇気をもたらす信仰は悪くないが、残念ながら、この世の中には他人の弱点を利用する悪人がありふれている。だからこそ、この日常的な話題にはならない内容に対しては、まずよく知って、それから自己保護をちゃんとするべきだ。  

「あの時の私に、こんな本を読ませたいなあ」と、作者の手持さんは、高校生時代の自分を顧みながら、そう言っていた。忘れたい過去を再び顧みた上で、作品まで作るのは確かに勇気が必要だ。カルトに悪事を働いた罪を償うために、他人は自分と同じことをしないようにという強い信念で、手持さんが過去の自分と向き合った。要するに、『カルト思い出』は元カルト団員の書いた読者に深く考えさせられる作品である。  

注釈1:ライブドア、「活力門」とも言う、日本ウェブサイトトップ3の一つである。  

注釈2:神田はるよ、日本のウェブ作家。青少年の教育と成長に注目している。彼の文章はよく日本の各ウェブサイトで掲載された。  

注釈3:『カルトの思い出』、作者の手持望が自身の体験をベースにして作った漫画である。過去の体験に深く後悔している作者は、この物語で皆さんを戒めようとしている。アマゾンなどの書店で販売されている。  

  

  

  

  

  

 

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