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娘二人とも「全能神」に誘拐

2016-07-12 ソース:kaiwind.com 作者:筆者 胡玉庭、林三秀(口述)謝富国(記録)

「娘二人が「全能神」に夢中になって、連絡が取れなくなりました。下の娘は去年九月から家族と連絡しなくなって、上の娘も正月十八日に家を出てから連絡できなくなったのです。」と、Kaiwindのインタビューを受けた胡さん夫婦は涙を流しながら悲しく話した。その話に娘に対する期待もいっぱい含めている。  

胡さんの名前は胡玉庭、奥さんの名前は林三秀で、福建省龍岩市上杭県湖洋郷元豊村の人である。夫婦二人とも勤勉かつ心優しい農民で、農業で暮らしを立てている。もともと簡単で素朴だが、幸せな生活を暮していた。息子は一人と娘は二人だが、長男は一番年上。長女の胡夢燕は28歳で、小さい時から利口で物わかりがよい子で、容貌が端正で、中等専門学校の卒業生である。下の娘の胡夢琴は26歳で、武夷山学院を卒業した。  

「我々は今畑仕事で生活しています。でも、いくら働いても意味がないと思います。二人の娘が行方不明になって、悲しくてたまらないからなんです。毎日娘のことをずっと思っています。娘よ、どこにいるのか。父さんと母さんはずっと心配しているよ。」と胡さんは涙ながら話した。  

数年前のことである。当時、長男は中等専門学校で勉強していたが、担任の先生はキリスト教の信者である。、その影響で、息子もその後についてキリスト教を信じた。長男は家に帰ってキリスト教を信じようと私たちを勧誘した。私たちは信じなかったが、長女は信じるようになった。息子が卒業してから浙江省のある工場に派遣されて金型作りをしていた。その彼女(今の嫁さん)も厦門でキリスト教を信じた。長女は卒業してから厦門で仕事をしていて、下の娘も卒業してから姉さんについて厦門に行った。姉妹は一緒に住んでいた。それから息子夫婦二人が浙江省に定住したが、娘二人だけが厦門に残った。彼女たちの面倒を見る人は一人少なくなった。  

2012息子と嫁さんは又厦門に戻って仕事をしていて、娘二人と一緒に住むようになった。私は一回厦門へ娘を見に行ったことがある。長女に大きなキリスト教会に連れられて行った。ある日、長女がある同僚に「ホームパーティーしてていいよ。教会に行かなくても大丈夫」といわれた。またある日、、大家さんが妻に今晩全能神の集会があるから、一緒に行こうと言った。長女もその後に続いて、全能神を信じたら、お金も、両親も、子供も全部心配いらない、たとえ楼上から飛び降りても死なないと言った。どうしても信じられない私は、妻にも信じないようと教えた。。  

2013年6月16日、長女からのメッセージがあった。「親愛なる父さん、娘としての私はもう大きくなったから、心配しないでください。これは私の電話番号ではなく、同僚のものです。」と。2013年の7月14日(わが農村の祭りの日)に彼女が電話を一度かけてから行方不明になった。私たちはその時から心配で眠れなくなった。娘のことをずっと思って、何をしても元気はない。ただ娘の安全が心配である。ある時、厦門の海辺に女子の遺体が発見されたと聞いたとたん、すぐにそこへわざわざ行った。娘に何か思いがけないことでもあったかと心配しているのである。  

「下の娘も長女の影響で全能神を信じるようになった。去年9月に彼女は突然行方不明になった。その彼氏に連絡したが、彼女の電話番号が変わって、連絡できなくなったと言ってくれた。去年の11月に、二人の娘の住所も変わった。どう探しても見つからないのです。」と林三秀は苦笑しながら言った。  

心配しているうちに、意外なことがあった。今年の正月三日に長女はバイクに乗って、龍岩に帰った。母さんを見に来るついでに香港とマカオを旅行するため戸籍本を取りに来たと言った。話し終わったら、またバイクに乗って出かけた。「ご飯食べたか」と聞いたら、「ん、食べた。自分で饅頭を作った。」と答えた。鞄に傘一つと饅頭一個だけ置いてあるのを見て、私は「一緒に家に帰ろう」と言った。彼女は断らなく、おとなしく私と一緒に帰った。私は涙を流しながら、なぜ二年間も連絡をしてくれなかったのかと聞いた。向こうは聞かない様子で何も答えない。数日後の正月八日に、息子が仕事で厦門に戻る予定だが、長女も一緒に行くと言いだした。私たちは一生懸命に引き留めようとしたが、では、正月の十五日が過ぎてから出発すると答えた。「娘よ、行かないでほしい。厦門に行ったら、自分と家族にどんないいことがあるのか。今こんなに痩せて。ほしいものは父さんと母さんが全部あげる。食べ物とか、洋服とか、家に何でもあるから。」と私は言ったが、向こうは今のスタイルこそが好きだと言って、私たちの話しを全然聞かなかった。あなた達にとってお金は欠かせないものだが、全能神は何もいらないと言った。正月十八日、長女はどうしても厦門に行きたいと言った。しかたなく、乗車券を買ってあげて、それにお金を300元あげて、ほかの人にあげないでよ、妹と一緒に使えと言いつけた。厦門に着いたら、携帯を買って家族と連絡すると彼女は承知してくれたが、あの日、電話をかけてからまた連絡できなくなった。  

ああ、娘よ、仕事とか、収入がなくてもいい。どうやって生きているのか。娘よ、一日も早く帰ってほしいなあ。娘よ、早く帰ってくれよ。  

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