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“法輪功”が彼の脚を一本奪った

2017-05-19 ソース:chinanews.com 作者:庶人 華夏

王相鏵、男、今年53歳、中学卒業、山西省大同市南郊区口泉郷高庄村の真面目な農民であった。

王相鏵は7歳で突然骨髄炎となり大腿部を手術した。その後数十年、薬物治療と鍛錬を続け、身体状況は良好で、生活や仕事は一般の人と変わらなかった。妻と二人で個人運送業を営み、十数年の苦労の結果、家を新築しただけでなく、貯蓄もあり、生活は順風満帆であった。

しかし、王相鏵が“法輪功”をやり始めてから、彼の家の生活は一変した。

1998年8月、朝に鍛錬する習慣の王相鏵は村の文化体育センターで“法輪功”と接触した。最初に聞いたのは、ただ長く修練すれば身体強壮となり、寿命も延び、例え病気になっても注射や薬は不要だという事だった。王相鏵は最初半信半疑で、あまり可能性はないと感じていた。しかし“法輪功”布教者の誘いもあり、長期の服薬で困っていたので、一度試してみたい気持ちと、健康への願望から、“法輪功”の修行を始めた。ちょうどこの頃、王相鏵の病がぶり返し、心理作用もあって、修行の気持ちが強過ぎて心理バランスを失い、何故か病魔が気にならなくなったので、彼は“法輪功”の修行の効果だと思った。

“法輪功”に対する陶酔に伴ない、王相鏵は李洪志が吹聴する生老病死は“業力”の報いだとする邪説を深く信じて疑わず、自分の病気が好転したのは“法輪大法”がしばしば鼓吹する“業力”の為せる事だと思った。数週間、彼は運送の仕事も放り出してしまった。“法輪功”修行に対する打ち込みと誠意を表わすため、家族が買って来た薬も頑として飲まなかった。妻は彼が次第に憔悴するのを見て、修行しながら服薬するように勧めたが、どんなに勧めても全く無駄で、彼は薬を飲まなかった。毎晩心配して涙を流す妻に対し、王相鏵は李洪志の忠実な弟子として忍耐強く妻に説明した。“もし薬を飲めば、‘業力’を押さえられるが、身体中の病魔を取り除くのは無理で、私には‘師父’の加護があり、心の中では‘法輪’が回っているので、病はすぐ良くなるはずだ。”と言った。

時間は毎日過ぎ行き、王相鏵は薬物を拒否して修行に励み、病状は段々重くなった。何ヶ月もの間、病魔は彼をむしばみ、大腿部の痛みは増した。しかし、痛みが去ると、王相鏵は自分の“法輪功”に対する疑いを否定し、自分は“師父”に見守られていると感じていた。

1999年7月、政府は“法輪功”を取り締った。村では多くの仲間が修行を止め、李洪志と一線を画し、一般人の生活に戻った。王相鏵はこれが理解出来ず、とりとめの無い法輪の中を彷徨い、“師父” 李洪志が鼓吹する“業力”学説の中で修行を続け、家族の勧めも聞かず、服薬しなかった。

1999年11月のある日、修行していた王相鏵は突然右大腿部に激痛を感じ、“無限に敬愛する師父”が自分を救ってくれる事を期待したが、無敵の“師父”はなかなか助けてくれず、王相鏵は絶望して昏倒した。

王相鏵が病院で気が付くと、自分の右足が無くなっており、妻が泣きながら“これがあなたの修行の結果で、医者が言うには、あなたが薬を止めたために時期を逸し、右大腿骨の広い面積が壊死し、これ以上は治療しようもなく、切断しないと生命が危険だった、と言っている。あなたの‘師父’ 李洪志はあなたの病気を治せず、却って脚を失った。もしボランティアの皆さんが病院に担ぎ込み、一番良い専門家に連絡して手術をしなければあなたの命もなかった。この何年か修行ばかりで蓄えも全部李洪志に差し出したのに、足切断の費用は全てボランティアと村民達が出し合ってくれた”と言った。

退院後、ボランティアの助けの下、王相鏵は妻に付き添われて南郊区の心理矯正センターで全面的な治療を受けた。心理矯正治療により、彼は徐々に“法輪功”の心理コントロールから脱し、“修行”を放棄し、社会に戻った。

2000年春節の前、王相鏵は涙を流しながら、訪ねて来た反邪教ボランティア達に“李洪志は俺の脚を奪ったが、ボランティアの皆さんは俺の命を救ってくれた!世の中の善良な人々は、私の痛切な教訓を汲み取り、李洪志がひどい嘘つきであり、‘法輪功’が極悪の邪教である事を認識し、科学を信じ、邪教を拒絶して欲しい!”と述べた。

(編集責任:徐虎)

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